その702 持ち帰るのは食べる分だけ!
昨日、今期初のテナガエビ釣りをしながら水中観察を行った。
ウキを見ているよりも水中観察している方が面白かった。
風波を避けるヨシに囲まれたエリアには、
大魚のひとかきで舞い上がったヘドロのように、
或いは煙幕を出したかのようにイサザアミが群泳していた。
本当に今年はイサザアミが多い。
甲殻類の当たり年だ。
彼らの餌となる植物プランクトンや珪藻、デトリタス、
さらには原生動物やワムシなども餌になっている。
つまり、今年はこの手のイサザアミの餌となる生物が多いってことだな。
で、多少不安になるのは、シラウオやワカサギの稚魚との競合である。
餌の取り合いでイサザアミが勝ったとか・・・今年の夏、
ワカサギやシラウオの幼魚の動きが少しばかり不安だな。
そんなことを考えながら釣りをしていたら、
なかなかのサイズのテナガエビが掛かった。
やはりこのサイズになると引きが面白い。
バックスライドでギュンギュンと引く感触は他に類を見ない。
いや、いや、他にもいたな。ザリガニである。
このギュンギュンと引く動きが、バスを興奮させるのであれば、
こんな風に泳ぐルアーを作れば良いのだが、
そうは問屋が卸さないのが現実である。
ファットワームやグラブもソコソコ似てはいるが、
似て非なる物なんだよなぁ。
この動きねぇ・・・そんなことを考えつつ、
大型のテナガエビを取り込んだ。
昨日、テナガエビ釣りをした場所は、こんな小場所である。
それでも30匹ぐらいは釣れる。
この条件に加えて少しの石積みがあればもっと釣れるだろう。
でもね、あまり釣れない場所の方が良い。
釣れなければ人が来ないので、のんびりと釣りが楽しめるんだ。
人混みで釣りをするのなんて・・・勘弁だよ。
親子三人で30匹の川エビを食す・・・これで十分だな。
食いきれないほど釣り上げてどうするんだい?
最終的には捨てちまうんだよな。
もったいないなぁ。