その719 外来種は本当に悪者か?
衝撃的なタイトルの本がリリースされた。
「外来種は本当に悪者か?」と言う本である。
副題に新しい野生・・・The New Wild.とあって、
まさに今後の日本の自然環境、
いやいや、地球の自然環境を考える上で不可欠な思考である。
よそ者、嫌われ者の生き物たちが
失われた生態系を元気にしている!?
素晴らしいじゃないか、決して帰結することのない復古主義ではなく、
現代を生き抜いている生き物たちを称賛する考え方である。
今いる生き物を大切にして、
新しい生態系の枠組みを考えようとする施策こそ、
今後の自然に必要な措置であると思う。
そんなことが書かれているこの本を読んで、
知識として持つべきである。
「もう外来種についての説明が面倒臭いから何も言わない!」。
じゃなくて、声を大にして言って行こう。
釣り人側ではないジャーナリストが、
取材を推し進めていくうちに辿り着いた結論は、
俺たちバスアングラーと同じ考え方だった・・・と言うことを、
日本人の多くに知って貰うべきなのである。
それが理解できると、元環境大臣の女性議員が、
政策でとんでもない失態をやらかしたことが白実の元に晒される。
俺たちの大好きなブラックバスが、
日本のあちこちの湖沼や河川でなぶり殺しにあっているのだ。
加えて、バスアングラーを排除し、
釣り人の自由を奪うリリース禁止措置が発布されているのである。
特定外来生物法を拡大解釈したあまりに、
あちこちで外来生物殺しが法の名の元に行われているのである。
我が日本国の歴史を顧みれば、
多くの外来種に助けられている事実がある。
そして、外来種は今現在も世界中から日本に訪れているのである。
そんな事実を知っている俺たちバスアングラーが、
この本を読んで知識を蓄えて広めることこそが、
今後の日本の自然を守る一つになると思う。