プロクラシック25 Day1


新たな舞台へ

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WBS2016年シリーズがついに終わった。今シーズンは悪天候に翻弄された・・・と思って過去のデータをひっくり返してみると前半は悪天候に悩まされることもなく順調にスケジュールが熟されていたことが判る。特に桧原湖戦においてはここ数年の中で最後まで雨の心配をせずに過ごせたのは久しぶりであった。終わり良ければすべてよし・・・という言葉があるが、9月の第5戦でひどい天候だったためにすっきりしないシーズンだったような気がしていた。事実、今年の関東地方は悪天候が多く日照時間も特異なほどに少なかった。更に週末というと台風が来て雨が降り・・・という状態が続いた。雨のトーナメントは運営側も多大なストレスを受ける。だからプロクラシック252日間が好天に恵まれたのは私にとって体力的にも精神的にも素晴らしい2日間となった。

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トーナメント前日の夕方、茨城県水戸地方気象台17時発表の天気予報を確認して当日の朝選手に配るウェザーカードを作成する。雨の確率は午前、午後とも0%である。波の予想が「1.5mうねり」となっているがこれは大きな問題にはならないだろう。

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この日は事務所で様々な準備をしているうちに試合当日の午前1時になってしまった。これから寝たのでは遅刻しかねない。事務所を出発する予定は0345である・・・ということで結局寝ずにそのままトーナメントの朝を迎えることになった。まあ、初日の昼間はそれほど仕事が多いわけではない。夜のパーティーに向けて昼寝でもしよう・・・と思ったのだが結局寝ずにパーティーを迎え・・・頭がボーっとしたままパーティーになだれ込むことになるのだ。

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さてクラシックでいつものWBSと違うのはチームではなく個人戦であるという事である。そしてそのパートナーはスポンサーと一般から応募いただいたプレスを乗せて試合を行うというところである。プレスは初めての方もいれば、毎年参加してくれる方もいる。WBSのプロメンバーと二日間にわたり同乗して一挙手一投足を間近で見るのは、素晴らしい経験になると信じている。

 

5時の集合時刻には全員が会場である土浦新港に集結した。この時間の気温は10℃程しかない。先日までの暑さが嘘のようである。皆重ね着をして防寒服を身に纏っている。しかし1年間を戦い抜いて選ばれた16人の戦士の目がいつもの試合とは全く違う輝きを放っている。これから始まる2日間延べ16時間にわたる一発勝負がスタートするのである。

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以前にも書いたがWBSの朝は早い。WBSも今やプロトーナメントとして非常に注目度が高い。であるからこそ選手の皆には良いスコアを出してもらわなければならない。良い結果を注目しているバスアングラーに知らしめてこそ霞ケ浦のバスフィッシングが盛り上がり、多くのアングラーが霞ケ浦に足を運び、その結果として釣り道具も売れ、スポンサーの皆様の期待に応えることになると私は常日頃考えている。そのためには出場選手に対し少しでも良い状態で釣りをしてもらう。これがWBSの務めであると信じてこれまでやってきた。

 

このクラシックの選手集合時刻は0500である。これに対して初日の日の出時刻は0545である。日の出前にはミーティングも終わりランチングの準備に取り掛かる。日の出と同時にランチング~スタートである。レギュラー戦では試合前にオフィシャルによる抽選にてフライト順は決められている。しかしクラシックは朝の抽選によってスタート順が決められる。1番スタートから16艇のスタート順が決められ、最終日は逆からのスタートになる。またフライトもワンフライトオールで全員が同じ時刻に帰着となる。

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土浦新港でランチングされた各選手のボートが旧港側に集められ、全員の集合が確認され熱き二日間のプロクラシック25がスタートした。

 

さてWBSでは選手がスタートした後に写真撮影班が偵察に出かける。今年のWBS撮影班は三村女史である。その日の状況にもよるが土浦戦の時には午前中いっぱいをかけて霞ケ浦を1周する。北浦まで行く選手もいるし、移動のタイミングで会えずにいる選手の方が多いのが常ではあるが望遠レンズを駆使して選手の様子を見て回る。

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初日の朝は気温が10℃程まで下がりほとんどのスタッフが長Tシャツ、スタッフポロ、パーカーそしてジャンパーという防寒仕様のスタイルだった。しかし時間とともに一枚づつ脱いで、昼過ぎにはポロシャツ一枚で汗をかくような陽気になって行った。

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気温が上がるのは喜ばしいことだが、ほとんど無風状態なのは釣りをしている選手にはあまり良い条件とは言え無さそうである。事実帰ってきた写真撮影班からの情報だとあまり釣れていないようである。

 

昨シーズンは延期などがあり、今回と同じ時期に第5戦が開催された。その試合では初日に5760g、二日目には6450gというウェイトが記録されている。単純に比較などできないことは重々承知しているがやはり期待をしてしまう。そしていよいよ初日の検量が始まる。

 

まずウェイインステージの前に滑り込んできたのは今年のAOY香取潤一選手である。まんざらでもないという顔つきで持ち込まれた魚のウェイトは4000g丁度である。5フィッシュ揃っている。数はそこそこ釣れているのか?

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続いてのウェイインは清水 綾選手。1フィッシュ1020gである。やはり厳しいのか?

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続く蛯原英夫選手は5フィッシュで4730g・・・やはり釣れているのか?しかし続く小田島 悟選手が2300gでさらに盛 隆弘選手が4フィッシュながら4570gという具合である。

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結局この後にウェイインした平川皓也選手が4930gを記録して初日のトップに立つことになった。5kgを超えた者はおらず、リミットを揃えたのは7位の橋本卓哉選手までで6位までが4kgを超え初日が終了した。

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この日の夜はホテルマロウド筑波でパーティーが開催された。クラシック出場者全員にグローブライド様よりベイトリールがプレゼントされ、ジャッカルからは新作のルアーがやはりクラシック選手に配られた。

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いよいよ明日は泣いても笑っても最終決戦の1日である。

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