その918 水位の増減
霞ヶ浦の水位は人工的な操作で行われている。
確かに、雨水や蒸発による増減はあるけれど、
水位の増減の多くは水門の開閉に委ねられている。
水門とは言っても、メインである常陸川水門だけではない。
霞ヶ浦と北浦のあちこちに設けられている農工業用の水門も同様である。
仮に上流域にこれらの水門が設置されていると、
水門より下流の水の動きは順流ではなく逆流することがある。
バスの動きに釣り人が翻弄されるのは、
この様に人工的に流れが変化するためなのである。
この写真は先日の大雨後の島津の水門である。
7月5日には一気に20cm以上の増水があった。
しかし、この時の雨は利根川上流部ではそれほど降っていなかったため、
常陸川水門が直ぐに開けられたり、農業用水の需要があったために、
あっと言う間に水位が下がった。
で、予想に反して大雨の二日後の7月8日には、
あららと言う間に水位が下がってしまったのである。
シャローで爆釣・・・を目論んでいた俺のアテが外れた。
アテが外れたのは何も俺だけではなく、
7月9日に北浦で開催された
WBSプロチームトーナメントに出場した選手の誰もが、
そう思ったことだろう。
この様に霞ヶ浦の水位は自然要因だけでは計れない。
その時の水門操作に携わる神の手にも委ねられているのである。
そこで、これから水が減るのか、
或いは増えるのを知る秘訣を見つけるべきである。
霞ヶ浦をつぶさに観察していると、そのヒントが見つかる筈である。
と言うことで、今週も元気に霞ヶ浦詣でだな。