その053 チャネルキャットフィッシュ
あちこちでアメリカナマズ、キャットフィッシュを
「おもしろ楽しく」釣る企画が練られている。
俺も数年前からおもしろ楽しく釣っている。
なんたって、ファイトが半端ない。
強靭なフックを曲げ、堅固なスプリットリングを伸ばし、
ルアーをズタボロにして行くキャットのファイトは、バスの比ではない。
日本のナマズと大きく差異があるのは、尾びれの形だろう。
●円形:ハタ類などの岩礁定着性の魚類
●截形(せっけい)、尖形:鯉やフナなどの低生魚類
●湾入形、ニ叉形:タナゴやアジなど遊泳力のかなりある魚類
●三日月型:外洋層を高速遊泳する魚類 カツオ、マグロ、カジキ類
この図からすると、バスは尖形でアメリカナマズは二叉形と言える。
尖形の尾鰭を持つものは普通の速さで泳ぐ魚であり、
二叉形の尾鰭の魚の泳力は速くて強いのである。
これでファイトの強烈さは納得だな。
で、面白さを倍増しているのが、そのデカさである。
50~60cmは当たり前! てぇのがアメリカナマズのサイズなんだよ。
ほんでもって、世界記録は132cmだって!
霞ヶ浦でも95cmてぇのが釣れているからメーター越えの可能性も・・・。
魚釣りには夢を追い続ける楽しみがある。
世界記録魚を・・・とか、アメリカのバストーナメントで勝つ・・・とか、
魚釣りを学校の授業にしたい・・・など、いろんな夢を見ることが出来る。
そこには、外来魚とか、在来魚とかの区別や差別がない。
それは、魚たちの必死のファイトが称賛に値するからだ。
また、魚たちとの知恵比べが無限に続くからである。
今後も出会った魚たちを称賛し、これを心の支えに人生を進んで行く。