その136 自然の中に身を委ねること
バスアングラー諸君、自然の中で楽しんでいることを忘れなさんな!
釣り人の多くが都会での動きをそのまま釣り場に持ち込んでいる。
目的地に向かってひたすら早歩きで進む動きだな。
都会はそれが当たり前だろうが、
自然の中で楽しむ魚釣りはそれじゃあ駄目だ。
見逃したり、見落としたりするものが多いからな。
草が伸びた、花が咲いた、水位が上がった、濁りが出ている、
西風が吹いた、シラウオが寄った、ユスリカがハッチしている、
代掻きが始まった等々、釣りというよりも、
水に関わる小さな変化をも見逃さない遅い歩き方をした方が良いよ。
自然の一つひとつを丁寧に見て行くと、いろんな発見がある。
藤の花が咲く頃は、霞ヶ浦では産卵期の中弛みとかだね。
最低水温(霞ヶ浦の場合は概ね3~4℃)が2℃上がるだけで、
バスは動き出す・・・とかだな。
そう街中でもこの感覚は修練できる。
あの子可愛いな、あのオジサンやばいな、おおビルが建ったよ、
マスターが代わった、あのサリーマン疲れているな、
受付けの子の笑顔が素敵だな、この店の飯は旨いね・・・などなど、
街中でも観察眼を培うことが出来るんだ。
あんまりジロジロ見ていると変質者扱いされるので、
一瞬で見抜く目を養うのだよ。笑
さらに、俺たちは自然の中で、
予測不能な水中の生物を相手にしている、てぇことを忘れなさんなっ。
俺たちの人智を超えるほど彼らは生き延びることに長けている。
それは弱肉強食の世界に身を置いているからだ。
この風が吹いたらこっちで餌にありつける・・・ではなく、
吹く風の予測が出来て先回りをするんだな。
そう、常に戦闘モードなのである。
生きるために戦い、戦いのために生きる・・・これがバスなのであるよ。
ところで、鹿島アントラーズの西大伍選手と一緒に、
クラウドファンディングをスタートさせた。
かれこれ23年ほども継続している「53 Pick Up!」の資金集めである。
バスフィッシングが大好きな西選手が、
霞ヶ浦の浄化のために一肌脱いでくれたのである。
嬉しいねぇ。ありがたいねぇ。
その気持ちに呼応して、多くのサッカー選手の皆さんも集まってくれた。
さらに、そんなことなら協力しますよと、
バスフィッシング界からは赤羽修弥プロ、清水盛三プロ、
川村光大郎プロ、木村建太プロも駆け付けてくれて、
「53 Pick Up!」のクラウドファンディングは凄い盛り上がりになった。
昨日の月曜日からスタートしたので、まだご覧になっていない方は、
どうぞこちらにお越しくだされ! クリックしてね。
https://camp-fire.jp/projects/view/107695