その232 幸せの再認識
幸せってぇもんは、実は案外とすぐ傍にあって、
俺たちはそれを見逃しているんだな。
例えば、新しいルアーで魚が釣れたことや手網の中に魚が入ったこと、
友人と再会したこと、家族で食事の出来ることなど、
本当に小さな事の出来ることこそが、幸せなのである。
いみじくも今回のコロナウィルス禍がそれを教えてくれたな。
俺たちは幸せを追い求めあまりに、
幸せを複雑化し過ぎているのかもしれない。
自然環境も同様で失われしものを追い求めすぎて、
ある一方向ばかりに偏ってしまったりする。
そうなると原理主義的な考えになってしまう。
コイは良いけれどアメリカナマズは殺せ!
タナゴは良いけれどブラックバスは殺せ!
フナは良いけれどニゴイは殺せ! ニゴイは在来種だぜ。
同じバスを狙った釣り方でも、ルアーが最高、餌釣りは邪道。
なんてぇ根拠のないことを言い始めると、
釣り方だけではなく、他魚種の釣りまでも誹謗中傷するようになる。
するてぇと、皆が不幸せになるんだ。
とどのつまり、釣りが楽しくなくなる。
野生生物たちの不幸せ(逃がすと言ってもハリ掛かりさせる)の上に、
人間の幸せてぇもんが存在している釣りなのだからこそ、
人々は小さな幸せで満足すべきなのに、
それが出来ずに欲をかいてしまうんだよなぁ。
なっ、コロナ自粛が解除になって、釣りが出来る幸せを感じたろ。
当たり前が規制された緊急事態宣言なんてぇのを発令されると、
以前のことがどれほど大きな幸せだったかに気づくはずである。
だからこそ、バスアングラーは、
バスフィッシングを守って行く決意が必要なんだな。
W.B.S.も試金石となるJ.L.B.A.を無事に終えることが出来た。
皆さんに感謝、感謝である。
さて、次は本戦のW.B.S.プロチームトーナメントだ。
こちらも無観客試合になるので、関係者以外はオフリミット。
ご協力のほどをお願いいたします。