霞ヶ浦復活!!
ハシタク・鯉河健一チーム
8kg固めてぶっちぎり優勝!!
今年初の2デイトーナメント。
季節は6月。
いつもなら景気のいい釣果が期待できるはずだが、第一戦、第二戦の結果を見ると弱気にならざるを得ない。
どうした霞ヶ浦、北浦!? と叱咤激励したくなるが、第三戦の優勝スコアは堂々の8kg超え。
久し振りのビッグウェイトに土浦新港は躍動し、選手、関係者一同嬉しい誤算に欣喜雀躍したのだった。
6月10,11の両日、38チーム76名が参加して行われた第三戦。
初日は曇りから晴れ。
2日目は朝から雨、昼前に一度上がったものの、表彰式の頃には再び降り始めるという天候だった。
風は両日とも弱めで吹いたり吹かなかったり、という状況だった。
試合前、大雨が降ったことで一度は増水したが、当日はやや減水気味。
そして流入河川は一気に濁った。
回復が早い川では釣れたが、一目で無理とわかる流入河川も多かった。
今回はその解釈がキーとなった。
上位者の分布をみると、1位は後述するが
2位が本湖下流、3位が本湖東岸、4位が桜川下流、5位が本湖西浦、というものだった。
メソッドはスローなワーム系が多く、表層系も目立った。
そんな中で優勝したのはハシタク・鯉河健一チーム。
期せずして昨年、同じ時期に行われた第三戦の準優勝ペアーである。
なんといっても初日の5本4960gというスコアには日本中がどよめいた。
本来ならこのくらい釣れても不思議ではない霞ヶ浦・北浦だが、最近の不調を考慮すると、出色の数字である。
まさに復活を思わせる数字だった。
もともと6月は嫌いな季節だというハシタク選手。
ノーシンカーの釣りはヤル気がしない。
それでもエビを見つけることを主眼にプラを重ねたが、そのエビがいない。
「ヤベー」と思いながらも冷徹にエリアを絞り込み、その結果、東浦の流入河川に確かな感触を得た。
桜川、小野川、花室川なども軽くプラしたがパス。
というのもハシタク選手、雨後の流入河川のクセを熟知しており、濁りが早い川、落ち着くのが早い川、遅い川などの違いを把握しており、中でも園部川はアマゾンになるのも早いが落ち着くのも早く、そのタイミングでは食ってくる、そんな経験値を持っていた。
故に初日は園部川を指名。
朝からカッ飛んだ。
行ってみれば予想外にカレントが早く、普段の1.5倍ほど。
最初は得意のSSギルを投じたが、決め手はなく野良ネズミやスビナベなどで釣り方を探って行った。
同時にプロダクティヴなスポットも見つけようとした。
その間、パートナーの鯉河選手にはドライブビーバーのテキサスを投げてもらい、なんと2本ゲッツ!!
そうするうちにSSギルでの釣り方を察知したハシタク選手もグッドサイズを次々に掛け、園部川だけでリミットを揃えた。
その釣り方とは、カバーの奥に入れて何かに引っ掛けてアクションさせるというもの。
すぐには釣れないが我慢して続けているとバイドに結びついたという。
プラの時点では園部川はアリだなと期待したが、「この川、機嫌が悪いと釣れない。濁りと流れがないと何にも釣れない」と分析。釣れるタイミングを逃さなかったのも勝因か。
2日目は迷ったが、「行かないで後悔したくない」と園部川に直行。
するといきなり1950gがSSギルに食って来た。
同じ釣り方である。
その後、川はどんどんアマゾン化して来た。
そこでも迷ったが、後ろ髪ひかれつつ脱出。
さまざまなエリアを回ったが2本目が来ない。
しかし12時を過ぎて西浦のボイル打ちで1本追加して帰着した。
その魚はネコファットのノーシンカーに食って来た。
こうして固めたスコアは8035g。
久し振りに霞ヶ浦らしいウェイトでの勝利に、関係者一同大いに安堵したのである。
意外なようだがハシタク選手の優勝は4年振りとか。
お立ち台は多かったが、優勝からは離れていた。
今年は初戦でデコるなど暗雲が立ちこめたが、2戦目の入賞に続いての優勝。
A.O.Y.レースの目玉となった。
一方、パートナーの鯉河選手はハシタク選手の指示を忠実に守り、愚直にドライブビーバーを投げ、大いに優勝に貢献した。
まさにW.B.S.らしいチームトーナメントだった。
ハシタク選手 タックルデータ
Tackle1 (二日目のビッグフィッシュ含む)
ROD: DAIWA STEEZ C68MH-SV【BADGER 68】
REEL:DAIWA 21ZILLION SV TW+SLPW SV BOOST 1000S スプール
LINE: DAIWA STEEZ FLUORO X’LINK 14lb
LURE:・OSP DoLive SS Gill3.6 ハシタクコンフィデンス(7gテキサスリグ)
Tackle2
ROD: DAIWA STEEZ C68M+-SV AGS【BLACKJACK】
REEL: DAIWA STEEZ CT SLP XHL
LINE: STEEZ FLUORO X’LINK 12LB
LURE: DAIWA ネコファット ノーシンカー
鯉河選手 タックルデータ
Tackle1
ROD:ARMADA 67MHST SS
REEL:DAIWA スティーズ SV
LINE:DAIWA フロロ 14lb
LURE:O.S.P ドライブビーバー 5g テキサス
準優勝は今井新・相野谷勝利チーム。
プラではまったく釣れなかった今井選手、トーナメントもやめたくなったほどだった。
しかし2週間前のプラで表層系に好感触を得てモチベ復活。
O.S.Pのスピンナッツを初投入すればいい感じ。
これで行こうと試合に臨んだ。
初日は得意エリアの牛堀、境島、和田辺りを周りスピンナッツをドッグウォークさせ4本の魚を獲った。
中層を引いてくると、下から黒い影がドーンと食って来たそうだ。
そのバイトラッシュは神がかっていたようだ。
2日目も同じ釣りで3本獲り、見事準優勝。
今年はこれまで絶不調だった今井選手が覚醒した。
パートナーの相野谷選手にとっても素晴らしい経験となったことだろう。
今井選手 タックルデータ
TacKle1
ROD:ベイトロッド 67MLST
REEL:DAIWA スティーズ AIR TW 500XXH
LINE:PE1.5 号+サンライン FCスナイパー10lb(リーダー)
LURE:OSP スピンナッツ 50
相野谷選手 タックルデータ
TacKle1
ROD:ベイトロッド 65MLST
REEL:DAIWA スティーズ AIR TW 500XXH
LINE:PE1.5 号+サンライン FC スナイパー10lb(リーダー)
LURE:OSP スピンナッツ 50
3位は清水綾・山口将司チーム。
思うようなプラは出来なかったが、試合当日、水のいいところを主眼に得意の玉造・井上ドックから釣り始め、必殺ヤマセンコーを投げれば、意外にいい感じでバイトが出た。
リミットメイクはもちろん、入れ替えまで行ったという。
2日目は苦労したが、終了直後、一瞬陽が出たタイミングでグッドサイズの3本目を獲り、3位に滑り込んだ。
パートナーの山口選手もスライド系ワームを駆使して初日は4本獲るなど、素晴らしい働きを見せた。
清水選手タックルデータ
Tackle1
ROD:ベイトトキャスティングロッド
REEL:ベイトキャスティングリール
LINE:フロロ 10lb
LURE: ヤマセンコー ノーシンカー
山口選手タックルデータ
Tackle1
ROD: DAIWA STEEZ 681MMHFB-SV (18BLACK JACK)
REEL:DAIWA アルファス SV TW 800HL(シャロースプール換装)
LINE:フロロ12lb
LURE:スライド系ベイト バックスライドセッティング
4位は二日間ともメインに桜川下流を攻めたリーダー・岩井優典チーム。
リーダー選手はケイテック・グランドカマロンを初投入。
パートナーの岩井選手はグラブのスイミングを見えるか見えないかの水深で駆使してバイトを獲って行った。
2日目は単日トップの3870g!
リーダー選手、2年目にしていきなり注目選手となった。
5位は二日間、西浦のシャローをくまなく攻めた廣瀬祐太朗・加藤栄樹チーム。
初日は12時までゼロだったがヤマセンコーやドライブスティックで3本ゲッツ。
2日目は妙義で1300gを獲り、お立ち台に立った。
加藤選手のメンタルケアも廣瀬選手を助けた。
なお、二日目のビッグフィッシュ賞は木原のブッシュで矢口選手のネコファットに来た1705gが獲得した。
矢口選手 タックルデータ
Tackle1
ROD: DAIWA エアエッジ 66 ソリッドティップ
REEL:DAIWA アルファスSV TW
LINE: DAIWA STEEZ FLUORO X’LINK 12lb
LURE:・DAIWA ネコファット 4インチ
こうして第3戦は無事に終わった。
これで年間ランキングも動いたことだろう。
ますます残り2戦が楽しみになった今日この頃である。
レポート 大和小平