●悪夢 その8
私事で恐縮ですが、
去る3月27日、
埼玉県羽生市にある椎の木湖で開催された
DYFC(ダイワ・ヤングフィッシングクラブ)春休みへらぶな釣り教室に行ってまいりました。
はい、そうです、僭越ながら講師です。
(写真提供・黒沢氏)
このイベントはグローブライドさんが毎年行っているもので、
春休み、夏休みなどを利用してヘラブナ釣りやトラウト釣り、
そて沖釣りなど、いろいろなジャンルで開催されています。
ヘラブナ釣り教室に参加したのはご父兄も含めて80名ほど。
ひとつの桟橋を貸し切って行われました。
お陰様で天気には恵まれ、快晴でした。
ちなみに前日は土砂降りです。
講師が何人かの生徒を受け持って指導するわけですが、
私の担当はキャンセルが出たおかげで1名。
小学2年の女の子です。
これは楽です。
しかし、お父さんが同道していまして、
挨拶すればよく知っているへらぶな釣り名人。
これは釣らせないとマズイです。
ですが3月下旬の管理釣り場はけっこうタフ。
大人でも釣れない状況ですから、果たしてどうなるか。
開会式や釣りの解説などの前振りがあって、いよいよ釣り場に入場。
割り当ての場所に道具を降ろせば、
なんとお父さんが対面で釣りをしているではないですか!
うーむ、これはプレッシャー。
私は手を変え品を変え、アタリを出そうとしますが、
ウキはピクリとも動きません。
そうするとあちこちで竿が立つようになり、歓声も上がります。
私の生徒は寂しそうに
「私も釣りたいなー」
と言います。
対面ではお父さんが
「なにしとんねん! はよ釣らせー」
と叱咤しているような雰囲気が伝わってきます。
私はますますアセりました。
渋い時はハリスを伸ばすのがセオリーなので、
目一杯伸ばしました。
するとアタリが出るようになりました。
しかしハリスが長いとアタリも小さく、女の子には反応できません。
「あーっ、ああいうのにアワセようね」
と指導すると
「ウン」と答えてくれるのですが、
どうしても一瞬遅れてしまいます。
お弁当をいただいて午後の部も頑張りましたが、
結局オデコ。
自分が釣れないより惨めでした。
まさに悪夢です。
最後に
「釣れなくてごめんね」と女の子に謝ったら、
「今度釣れればいいよ」と言ってくれました。
どっちが大人やねん!
というわけで甘酢っぱい春の一日でした。
さー、日曜は松本いよいよW.B.S.第一戦、
きっちり仕事します。
そりでは。