その170 怖い存在
雲行きが怪しい。
この所、毎日のように雲行きが怪しい。
たぶん、暑さのせいだと思う。
夕方になると必ず、遠雷に遭遇する。
対岸の石岡方面や遥か栃木県方面に精乱雲と黒雲が発生し、
雲の隙間から稲妻が覗くのだ。
地響きのような雷鳴も遠くで鳴っている。
こうなると、釣りどころではない。
早々に、車に戻って帰路につく。
生きてさえいれば、釣りはできるからね。
地震・雷・火事・親父……煩いとか怖いと言われる存在だな。
でもね、それも昭和の時代までの話で、
今では親父が恐いなんてぇことは皆無であろう。
親父の威厳が薄れた時代かっ! チト淋しい。
で、地震・雷・火事・台風って方が良いね。
俺の場合は、怖い存在は雷が一番だな。
アヤツは何処の誰に落ちるかそれが少しも判らないから怖い。
だから、釣り場で雷に遭遇すると、すぐに竿をたたんで帰り支度だ。
カミナリ如きで人生を終えたくないからね。
もちろん、魚釣りもだよ。
生きていれば魚釣りはできるからな。
と言うことで、最近は怪しげな雲行きに注意を払っている。