その232 心の浄化剤
この時期、日没まで釣りをしていると美しい光景に出会える。
霞ヶ浦と筑波山、そして夕日である。
通常じゃなかなか見られない光景や、風景に出会えるのは幸せである。
バスフィッシングを続けていて良かったなぁ・・・・・・そう思う瞬間でもある。
美しい景色に心奪われるのは、
それだけ自分の心が汚れているから・・・・・・らしい。
美しいものに魅かれるのは、
自分にない美しさを欲しがる前兆であるようだ。
そうかっ、俺の心は汚れているのだな。
長い年月が様々な経験をさせ、様々なもの見せ、
心の奥底に汚れを溜めてしまったようだ。
この汚れを少しでも浄化してくれるのが、
俺の場合はバスフィッシングである。
その気持ちは、今回バサクラに出場してさらに感じた。
日本のトップ・バスアングラーの中に混じり、
我が子同様の年齢差の皆さんと競い合ったことで、
一年間積もりに積もった汚れが少し洗い流されたようである。
そう言えば、昨年の汚れの洗い流しは、
メキシコでのバスフィッシングだった。
いやぁ~、心からバスフィッシングを堪能したからね。
そう考えると、バスフィッシングってやつは、
昨年のように楽しんでも、今年のように苦しんでも、
心に大いなる結果を残してくれる。
バスフィッシングがあればこそ、
様々な悪の誘いに乗ることもなく、日々を過ごして行ける。
世間では荒んだ心が引き起こす事件が日々起こっている。
これからもバスフィッシングをこよなく愛し、親しみ、
心の浄化剤として共に歩いて行こう。
そう思った晩秋のある日だった。