その357 頑張れ! イトトンボ!!
木曜日はよく晴れた。
前日は雨や霙、つくばや土浦方面では雪と言う天候に、
翻弄されてしまったが確実に春である。
風は冷たかったものの、風を避ける陽だまりでは、
ウトウトするほどの陽気だった。
いいねぇ~、これこそが春だよなっ!
そんな台詞も束の間のことだった。
翌日の金曜日、昨日は再び空模様が怪しくなり始めた。
おい、おい、マジかよ!
4月も半ばにさしかかろうってぇのに、この寒さはなんだ?
そう言えば、茨城県では海の水温が上がらずに不調が続いているらしい。
温暖化による異常気象・・・・・・で片付けられねぇよな。
簡単すぎるよ、関係者の皆さん。
そう言えば、何を勘違いしたのか、イトトンボが羽化していた。
結局寒さに耐えきれず、水没していた所をすくい上げた。
で、羽を休めて乾燥している最中だ。
このまま生きながらえるかは判らないが、
たまたま見つけてしまったのだから、
出来ることを・・・・・・で、すくい上げたてぇ次第。
命短し生き長らえろよイトトンボ
そんな思いで風を避ける場所に移動させたイトトンボ、
ふと空を見上げる遥か彼方に大型のトンボが、
爆音を轟かせて向かってきた。
もしかしたらこのイトトンボの救助か?
そんなわけはない。
自衛隊のヘリコプター編隊である。
ミサイル搭載のアパッチもある。
指導教官が乗っていると思われる大型ヘリが編隊を追尾していた。
日々の訓練、ご苦労様!
以前は、素直にそう思えなかったのだが、
今では心の底からそう思える。
だってそうだろ、有事の時に先頭切って行くのは自衛隊の皆さんだ。
俺には到底無理だね。
確かに戦争を知らない世代ではあるが、
戦争の悲惨さは少し理解しているし、バカげた行為であることも判る。
だから、バスフィッシング原理主義に走らずに、
水辺の清掃活動を進めているんだ。
そして、多くを学んだ。
魚に貴賎はないし、全てが命ある生き物であると言うことを。