その368 農薬の話
先日の罵州雑言で、疲れの原因は防塵挺身隊とH-1と書いたが、
まだ他にもあったよ。
一昨日の水戸での会議も原因の一つだ。
午前中に小池栄湖のマット洗いを終えて、
11時には出発しようと思っていたが、
ことのほかマット洗いに時間が掛かってしまい、
Fish村を出たのは12時近かった。
ナビを見ると到着予想時間は13時45分となっていた。
13時30分からだぜ、会合は!
時間短縮をすべく、多少の遠回りにはなるが、
裏道街道を水戸に向かってまっしぐらだ。
6号線を走ったんじゃ、石岡辺りで日が暮れるからなっ。
走行距離は行くものの時間的には予定時間よりも30分ほど早く着いた。
で、会合にはギリギリセーフだった。
そんな綱渡り的なスケジュールのため、神経が擦り減る。
どこか温泉でのんびりしたいなぁ・・・・・・とは思うだけ。
なかなか実現には至らない。
淋しい限りである。
相変わらずFish村の水生植物の管理をしたり、
水温が温んだことで遊びに出てきた水生昆虫と遊んだり、
そんなことの繰り返しだ。
が、これが妙に心を癒してくれる。
キショウブが育ってきた。
霞ヶ浦の畔で見つけた。
何かの原因で抜け落ちて、波によって運ばれてきたのだろう。
小さなワンドの中で干からびる寸前だった。
で、見つけて小池栄湖に持ち込んだ。
これ、外来植物である。
霞ケ浦の湖畔で見かける黄色いアヤメの様な花がキショウブだ。
緑のヨシ原の中に黄色のアクセントがあって、
キレイだなぁと思うのだが、
在来種原理主義者に言わせると根絶した方がいいらしい。
なんでだろうねぇ?
そんなキショウブのバケツの中から、
シオカラトンボのヤゴらしい昆虫が出てきて、
俺の手の上で這いずり回っていた。
もうじきに成虫になって大空を飛びまわるのだろうなぁ。
農薬の影響さえなければ、水生昆虫はどんどん増える。
小池栄湖が良い例である。
ところが農薬が水域に入り込むと・・・・・・昆虫たちは壊滅する。
昆虫の死は魚類にも影響を与える。
しかし、農薬使用を禁止することは難しい。
除草剤や殺虫剤に頼らずに、
農作物の収穫を安定させるには相当な人員が必要になる。
そうなると、今の農業形態では不可能である。
つまり、農薬の使用は人間社会の求めに応じた措置なのだ。
農薬を使うな! と言うのは簡単ではあるが、
その代替案をあんたは提供出来るのかい?
或いは、除草や害虫駆除の手作業を自ら進んで出来るのかい?
出来もしないことをあれこれ言う連中は多い。
俺はそんな輩にはなりたくはないなっ。