その450 植栽事業の継続
今秋は霞ヶ浦由来のトチカガミとガガブタを植栽予定だ。
両者は茨城県の準絶滅危惧種である。
条件が揃わないと根付かないと思うのだが、
条件の揃う場所探し……ってことで、植栽を予定している。
トチカガミはその仲間にスブタ、クロモ、コウガイモ、
セキショウモ、ネジレモ、ミズオオバコなどがあり、
現在ではこれ等の多くが霞ヶ浦では消滅している。
それが流入河川や樋門からの農業排水か否かは判断しかねるが。
一方、ガガブタはミツガシワ科で、仲間ではアサザが有名である。
が、ガガブタはあくまでも色添えで、本命はトチカガミだ。
トチカガミが根付くような場所なら、
その仲間の沈水植物も繁茂出来ると考えるからである。
さぁ、一体全体霞ヶ浦のどの辺が、
沈水植物に適した水質を保っているのだろうか?
水生植物、興味津々で好奇心がモリモリだぜっ。
なんたって沈水植物帯てぇのは、陸上の森や林の様なもので、
生き物たちを成育させる揺り籠の様なものだからな。
動物を増やすなら森を育てろ……。
同様なことが水中にも言えるのである。
そう、そう、ヒルムシロ科のエビモやササバモ、
ヒルムシロなども植える予定である。
在来種も外来種もいろんな水生植物があって、いろんな魚が棲む。
それこそが時代に沿った生物そうだと俺は思うんだ。
故きを温ねて新しきを知る……温故知新は、
現在の生物相を過去に戻すということではなく、
今ある生物相を大切にすると言うことだと考える。
今ある命を大切に!