WBS　PRO-CLASSIC24　レポート①

去る11月21－22日の二日間にわたって
WBS2015シリーズの総決算となる
「プロクラシック24」が開催された。

WBSにとってこの2015年は様々な意味で
記憶に残る年となった。

天候不順・中止・日程移動・最小人数のクラシック・・・

まず前半は天候不良はあったものの
第1戦、第2戦と順調だった。
しかし続く「スパースリーデイズ」が参加者の
予定数不足により中止された。

今年の開幕パーティーの選手会役員による
ミーティングで年間成績からの
クラシック出場権は「上位15名」と決められていた。

よってスリーデイズの中止によりクラシックの出場権は
ディフェンディングチャンピオンを加えた
MAX16名となったのである。

その後のレギュラーシリーズ第3戦桧原湖戦、
第4戦北浦戦と嵐に見舞われながら最終戦を迎える。
そして最終第5戦は関東地方を襲った豪雨により
中止を余儀なくされてしまったのである。

第5戦の扱いをどうするかその方向は選手会に委ねられた。
代替戦を行うのか第４戦までで年間チャンピオンを
決定するのか・・・選手会の判断は・・・
クラシックの日程に第５戦を充てることに決定した。

スケジュール移動になった第５戦が無事終了し
アングラーオブザイヤーは第４戦までトップを堅持していた
小田島悟選手に確定した。
これでクラシック出場選手も確定した。

クラシックの日程は出場予定者の意見を聞き、
この日の開催となることが決定したのである。

しかしディフェンディングチャンピオン草深幸範選手が
年間成績の上位に入っているためクラシックの出場権は
1名減り15名となってしまったのである。

さらに不遇なことに上位15名に入ったにもかかわらず
長岡正孝・小野光一両選手が諸事情により不参加となって
しまい参加者は13名となったのである。

11月21日朝の土浦新港は静寂に包まれていた。
濃い霧が発生し時として土浦港側の住宅さえ全く
見えなくなってしまう。

気温はそれほど高くはないが「寒い」というほどではない。
厚着をして準備をしていると汗が出るくらいである。

WBSクラシックは一般から募集した「プレスアングラー」を
同船する。これがレギュラー戦とは全く違うところである。
つまり普段はWBSトーナメントはチーム戦だが、
このクラシックは個人戦ということである。

早朝5時の集合時刻が過ぎ選手、プレス全員が集結し
ミーティングが行われた。いよいよ試合開始である！

WBSの朝は早い。真暗な内から準備が進められ
日の出とともにスタートである。

初日の天候は「驚くほど」穏やかだった。天候は晴れ
一日中ほぼ無風である。しかしご存知の通り風はやはり
多少はあった方が「釣れる」のがバスフィッシングである。

この無風状態が吉と出るか凶と出るかは・・・
フタを開けてみなければ判らないというところだろう。
そしてフタを開けた結果は・・・

まず初日一番のウェイインは第3・4戦を連覇した
平川皓也選手である。2フィッシュのウェイトは1,540gである。
「釣れない！」という。

続くウェイインは高橋　亨選手。リミットメイクである。
そしてそのウェイトは3,290gである。これがこの日の
基準となるのか？

その後ステージに上がる選手からリミットメイクの
声は聞かれない。
草深選手のライブウェルから取出される魚は
グッドコンディションばかりである。
コールされたウェイトは「4,170g！」
そして最も大きな魚を計ると「1,710g」で初日の
ビッグフィッシュ賞となる魚だった。

そして今年前半絶不調で第4戦まではクラシックの
出場も危ぶまれていた蛯原英夫選手である。
高橋選手以来のリミットメイクである。それも
粒揃いである。コールされたウェイトは・・・
「4,800g！」この時点でトップに立った。

その後も1フィッシュ、2フィッシュの選手が続く。
松村　寛選手がナイスフィッシュを4本持ち込み
4,110gを記録する。

最後のウェイインは大藪厳太郎選手である。
ライブウェルから1匹目が取り出される。かなりいい魚
である。私はこの時「いきなりデカいのから出したか？」
と正直思ってしまった。

しかしその考えが間違っていたことにすぐに気付かされる。
2匹目も3匹目もデカいのだ。そして最後に掲げられた
魚は・・・更にデカい！

どうだと言わんばかりに仁王立ちする大藪選手に
ギャラリーから惜しみない拍手が贈られる。

そしてコールされたウェイトは「6,320g！」
堂々のトップである。
ステージのインタビューに答える大藪選手の口から
発せられたのは「明日は風が吹けばこのウェイトは無い」
という言葉が非常に印象的だった。

レポート②へ続く