その544 タマムシ
昨日の嵐、凄かったねぇ。
俺はNPOミズベの霞ヶ浦事務所にいたのだけれど、
プレハブの事務所が飛んでしまうのでは?
と思うぐらいの強風だった。
ちょっとビビっていたよ。
雨も降ったよねぇ。
一昨晩の深夜に目が覚めるほどの雨音だった。
あまりに眠かったので、そのまま頭から布団を被って音を凌いだがね。
その前日のことだったよ。
夕方、釣りに行ったんだね。
その前日に釣れなかったものだから、悔しくてねぇ。
ところが一昨日はうって変わっての曇天でねぇ。
幸せを感じる暇がなかった。
午前中はお天道様が顔を覗かせていたんだがね。
それでも淡い期待を抱いて湖畔に降り立った。
頭上をもの凄い爆音で飛行機が通り過ぎた。
次から次に飛行して来るもんで、元非行少年の俺としては、
キャストもそこそこで思わず写真に収めたね。
雲が厚かったせいか、飛行機は相当低空飛行していたよ。
しかし、釣れないなぁ。
石積みの際、石積みの沖、なんの変哲もないところ、
コンクリート護岸の際などいろいろ投げてみるが、
魚からの反応はゼロ!
ふと見上げたヤナギの木にタマムシを発見!
魚は釣れないし、風が冷たくなってきたので、
急遽、タマムシ捕りに予定を変更した。
これはイラガの幼虫である。
蛾になる前の幼虫の時は毒針で刺されるのだが、
その痛みと言ったら電気が走ったような痛みである。
そんなところからデンキムシとも呼ばれている。
ところが、ドクガやチャドクガと違ってイラガの繭には毒がない。
と言うよりも、イラガは毒の毛を持っているのではなく、
毒針なので繭に触れても大丈夫なのである。
このタマムシ、東京の釣り具店で買うと、
一つ50円から100円するらしい。
三つもついているものは150円から300円てぇことだね。
年によって捕れる年と捕れない年があるので、価格が変動するんだね。
この日、20個ぐらいのタマムシを捕った。
タナゴ釣りの餌に使うのだが、今年は冬将軍のお出ましが遅いので、
出番はもう少し後になるかな。
タマムシを使うと、いちいち餌をつける手間が省けるからね。