その636 昼と夜の間
物事には全て裏と表がある。
表通りに裏道、表の稼業に裏の稼業もあるよなっ。
が、裏街道はあっても表街道てぇのは聞かない。
また、裏酒場はあっても表酒場は聞いたことがないね。
悲しい物とか暗い物、二番手の物、声や影を潜める物、
人前に出せないような物には裏が付くようだ。
裏金、裏山、裏手、裏工作、裏長屋、裏表紙・・・
書き殴ると枚挙に暇がないのでこの辺で。
で、昼と夜も表裏である。
光と影のようなものだ。
片方がないと存在しない物、それが表裏一体だな。
選挙と活動家もその類だな。
アウン・サン・スー・チー氏がミャンマーの実質的指導者になった。
彼女が表ならその裏側には、多くの国民が付いているってことだよね。
日本にもそんな裏(国民の声に耳を傾ける)を、
しっかりと保有している政治家が出て来ないかなぁ・・・と常々思う。
重箱の隅を突っつくような話題ばかりが国会を賑わせている。
国民の代表・・・表の顔である・・・と言うことを忘れているんだろう。
そう考えると、俺たちの一票は本当に重いんだよな。
棄権などせず、政党に固執せず、
その人の信条や理念で選ぶ選挙がしたいね。
昼間の時間が過ぎ去ると夜の闇が訪れる。
夜の闇が過ぎ去ると朝がやって来て昼になる。
何事も表と裏で回って行くのである。
だからこそ、昼は夜のために動き回り、
夜は昼のために眠りにつく。
もうじき夜がやってくる。
今は昼と夜の狭間である。
空の雲と地上の大地が太陽を挟み込んでいる。
で、世の中というもんは、昼があるから夜がある。
夜があるから昼がある。