その660 偏らず視界を広げて!
相変わらず偏見で物事を見ている人がいる。
巷では外来魚に対して、
何故いるのだろう? 何故増えたのだろう?
これらばかりを取り沙汰して問題にするが、
一番重要なことは現在生息している外来魚たちと、
どうやって共存して行くかを考えることだと思う。
それが知恵ある人間の暮らさせて貰う基本姿勢ではなかろうか。
外来種の移入によって、
地球環境にはどんな改変が起こったのであろう?
人間が300年とか400年、或いは千年とか生き長らえて、
外来生物の侵入による環境の変化を、
つぶさに見て来たのならご高説も疑う余地はないのだが、
たかが50~60年の観察でなにが判るのだろうか?
生態系とかを考えるならそこには人間も入れるべきであるよ。
俺はゴミ拾いを長く続けて来たことで、
そのことを確実に思うようになった。
自然のフィールドには人間が排出したゴミが溢れている。
人間の社会生活によって作りだされ、捨て去られたゴミ共である。
もしこの地に人間がいなければ排出されないゴミなのである。
コンビニが出来ると、レジ袋のゴミが増える。
ファーストフード店が出来ると、カップや紙袋のゴミが増える。
自販機が設置されると、空き缶やペットボトルのゴミが増える。
電化製品や家具などが巷に溢れると、それらが捨てられる。
霞ヶ浦の水辺には人間がもたらしたゴミが溢れ、
自然を破壊する原因となっているのである。
俺はね、文化的な社会生活を送ってはいけない・・・。
などと言っているのではなく、これらのことを全部踏まえて、
自然を守ると言う意識を持つべきだと説いているのである。
外来種だから殺せ・・・こんな理不尽な教育って、
他には類を見ないよな。
まるでどこかの国の宗教戦争の様で不気味だ。