罵州雑言

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その666 植物オジサン!?


 

 

小池栄湖の水色はすこぶるいい。

全てはガガブタの繁茂・・・だと思う。

ガガブタの葉や茎、殖芽、根などに、

水中で濁りの原因となっているシルト質や懸濁物が吸着されて、

大幅に減少することで透明度が上がったのだろう。

透明度が上がり、太陽光が水底まで届くようになると、

それまで眠っていた沈水植物が目覚めたのである。

 

 

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エアーレーションも効いている。

ブクブクと空気を送り続けているので、酸欠状態にならない。

加えて、水流が発生するので植物プランクトンの動きが抑制される。

この甲斐あってカナダモが水中から顔を出し始めている。

後はエビモがニョキニョキと伸びてくれると良いのだがなぁ。

 

 

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ところが、心配事もある。

ガガブタが増え過ぎて水面を覆いつくしてしまうことだ。

水面に葉を浮かべる浮葉植物のお陰で、水中に日が射さなくなる。

太陽光の減少は植物の光合成を減少させて、成長を阻害する。

また、二酸化炭素が増加する。

魚たちにとっては厳しい条件となる。

 

と、まぁ、ここまで書いてふと気が付いた。

夏の熱い時期に葉が茂るのだから、水温の上昇を抑えられるし、

ガガブタが呼吸をしているので酸素の供給もあるだろう。

ただ、それ以上に二酸化炭素の量は増えるが、

水中の生物を死に至らせるほどではないだろう。

ってことは、ガガブタがなかった数年前に比べると、

魚たちにとっては相当に過ごし易い環境なのではないだろうか?

 

そんなことを考えつつ、

ヒルムシロやエビモが入っている足下のバケツの手入れをしていた。

俺は植物オジサンか???

 

 

 

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