罵州雑言

罵州雑言

その675 生き物を無用に殺して何になる?


 

 

霞ヶ浦の湖岸には、

相変わらずアメリカナマズやレンギョなどの死骸が多いなぁ。

死んで鳥に突かれ、腐って蛆が沸き、悪臭が漂い、

体液が流れ出る・・・そんな目を覆いたくなるような光景が、

あちこちで見ることができる。

 

 

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これが観光地にならない一因だろうなぁ。

魚の死骸が沢山ある水辺なんて誰も好まないよな。

腐った魚の臭いが充満している水辺になんて誰も近寄らないよな。

まさに負の連鎖なのである。

 

 

1985年の地球の人口はおよそ48億人だった。

それが15年後の2000年にはおよそ60億人に増えていた。

さらにその15年後の2015年にはおよそ72億人になっていた。

15年間におよそ12億人ずつ増えている勘定である。

するてぇと2030年には84億人で、

2045年には96億人・・・30年後にはほぼ100億人だぜ。

 

やばい、やばい。

なにがヤバイかと言うと、地球上の資源の枯渇だな。

化石燃料も、水も、食物も・・・全てが足りなくなるんだな。

するてぇと人工的な燃料や食物に頼らざるを得ない。

化石燃料と水と食料の奪い合いが起こるんだろうな。

 

もっとも30年後には俺は生きていないだろうから、

そんなの関係ねぇ・・・と言ってしまえばそれで済む。

しかし、俺には子どもがいる。

その子どもたちが飢え苦しむのは忍びない。

だから、アメリカナマズを水に戻し、ゴミを拾っている。

 

潤沢な化石燃料を保有するのは無理である。

かと言って、農作物や家畜を飼うノウハウもない。

が、出来ることが一つある。

今の水辺に不法投棄されているゴミを拾って、

安全で安心な水作りである。

これなら俺でも出来る。

 

30年後の父親やさらにその先の子どもたちに向けて、

俺はゴミを拾い続ける。

水を守り、楽しい魚釣りを守るために。

 

 

 

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