その718 H-1のプラにて・・・。
昨日は午後から急遽、バス釣りに出掛けた。
場所は、泣く子も黙る・・・新利根川!
なんてぇ二つ名のない極めて普通の新利根川である。
我等が森谷裕一、H-1のプラクティスをするてぇもんだから、
作業が一段落し、手薄になった時間に電話をしたら、
「ニゴイ一匹・・・で~す!」。
なんてぇふざけているので、
「そこで待っていろ。今から松屋まで駆け付けるから!」。
と半ば呆れ気味に電話を切った。
30~40分で新利根川の松屋に着いた。
入口にはH-1の幟が、風にあおられてはためいていた。
東よりの風は強いが、出船出来ないような状態ではない。
ましてや川だ。
逃げる場所は幾らでもありそうだ。
選びに選び抜いた厳選セレクトタックルを3セット、
ボートまで森谷に運んで貰い、いざ出船である。
森谷、マジマジと俺のタックルを見ている。
真似すんじゃねぇぞぉ!
で、船首を上流向けて進んで行くと、
H-1の出場者らしいアングラーに遭遇するが、
皆さん黙々と釣りを続けている。
午後からのお気楽なオヤジなど眼中にないようである。
目的地半ばでボートのエンジンを停めた。
これ以上遡っても、俺には手立てがないからである。
移動に1時間以上も掛ける余裕はない。
で、ここからスタートした。
森谷の下手な操船に付き合って、
バックシートでキャストを開始した。
水面、中層、水底と探って行くがなかなかバイトが得られない。
それでも諦めずにキャスト&リトリーブを続けていくと、
一尾目のバスがヒットした。
ふんふんふんしかのふん・・・は吉永小百合であるが、
ふんふんふん・・・と納得しながらのキャストに二尾目がヒット!
やはり・・・そうであったか!!
が、森谷のルアーにはまったく反応がない。
そこで、ふんふんふんのMDに替えろよ・・・とアドバイス。
結果、最高な笑顔でめでたくオデコを逃れた森谷であった。
それにしても操船が下手糞でねぇ・・・何でこんなに下手なの?
と森谷の首を締めながら問いただしたら、
他人のボートに乗って釣りをした経験の少ないことが判明した。
つまり、バックシートでの釣りの経験が極薄ってことだ。
だから、ボートで流す速度も知らなければ、岸との距離も、
魚探との睨めっこも、ルアー交換の手順も・・・知らないってことだった。
世の中には森谷程度の技量で、
トーナメントに出場している選手が沢山いるのだろうなぁ・・・。
そう考えるとちょいと淋しくなった。
もっと名人や上手から教われよ。
自分ひとりの独学でバスフィッシングの様々を知ったり、
覚えようと思うと長い年月が必要になるよ。
他人に学ぶ、他人から学ぶ、他人から盗み取る・・・。
釣りの技術を向上させるために必要不可欠な三要素だ。
そう、技術は盗み取ってもよいが、釣り具は盗むなよ!