その736 墓参り
よくよく考えたら三ヶ所の墓参りだったよ。
13日のお盆の入りの日に東京に墓参に行った。
実家の墓が大塚にあり、カミさんのおふくろさんの墓は本所で、
二ヶ所の墓参をして来た。
が、東京の盆は7月なので、空いていたねぇ。
親父とお袋の眠る墓に詣でて日々の無事を感謝した。
先祖を思う気持ちを込めて祈ることで、
自分の存在が明らかになるんだな。
俺がこの世に生を受けたのは、親父とお袋のお陰である。
そう思うことで、自然に頭を垂れられる。
心には感謝の気持ちが溢れる。
本来の盆であれば、迎え火を焚いてお迎えに行く日であるが、
東京の盆は7月で、我が家方面の盆が8月なので、
一ヶ月遅れの迎え火である。
で、いつもよりも念入りに祈りを捧げたよ。
本来ならば送り火の日にお見送りをしなければならないのだが、
送り火は茨城から送らせて貰うよ。
東京は疲れるからなぁ・・・許してなっ。
そんなことを考えつつ東京からの渋滞の道を走っていたら、
いつの間に茨城の墓がある牛久浄苑に来ていた。
そう、一日に三ヶ所の墓参りをしたんだな。
疲れるわけだよ。
墓からご先祖様を連れて来ているのだからな。
肩が重いのもそのせいだ。
まぁ、二~三日ゆっくりして貰ったらお帰りいただこう。
それまでの肩の重いのなど、なんのなんのだ。
俺がその昔にかけた苦労や心配、迷惑に比べれば、
ズッと楽なもんだと思う。
親父、お袋、大変だったね。バカ息子で・・・。
今ではジャッキーもそっちで一緒だよな。
いい子だろ、可愛がってなっ。
俺ももう65歳だよ。
だんだん、親父やお袋の年に近づいて行くなぁ。
明日は万燈会だ。
墓に吉田家の灯籠を奉納して来るよ。
今年も無事に盆が過ごせそうだ。