その737 夏の日の思い出
先日、ゴミ拾いをしていてリールを拾った。
本来であれば拾得物なので、警察に届ける必要があるのだろうが、
ドロドロのガビガビになっていたし、相当古いようだったので、
そのままゴミとして処分しようと思った。
が、初めて手にしたリールってこともあって、
分解してみようか! で、取り掛かったのである。
ヘドロだとか、ヌルだとかがこびりついて剥がれないので、
桶に水をためてその中に二日ほど浸けた。
取り出して束子で擦れば取れるかも?
甘かったね。何ともならなかった。
今度はマイナスドライバーをヘラ代わりにしてこそいだ。
取れやしねぇ。
スプールを回すがビクともしない。
ネジの部分にプラスドライバーを宛がって、
力を込めて回したら回った。
何とかメインギア側のサイドプレートが外れた。
奥まで腐食は広がっていた。
人間であれば手遅れ状態の病気であるな。
それでも直そうと努力する。
が、お手上げ状態に陥る。
う~ん、これは酷い。
で、よくよく見るとアルミニウムのスプールは、
腐食が進んで穴が空いていた。
それでもメインギア周辺に溜まったヘドロを取り出す。
無駄かもしれないが、一応出来るまでは手を尽くそう。
あのリールはまだ桶に溜まった真水に浸かっている。
だいぶ分解は進んだが、直る確率は極めて低い。
それでも出来る限りのことはしようと思っている。
夏の日の思い出に・・・。