罵州雑言

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その782 動く水のダイナミクス


 

 

小池栄湖は現在、その全面をガガブタに覆われている。

ガガブタは霞ヶ浦の在来種であるが、

こと小池栄湖に関しては外来種である。

元々そこに生息していなかった植物だからだ。

霞ヶ浦の畔で見つけて、持ち帰って小池栄湖に入れたら・・・爆発的に増えた。

生息できる隙間(ニッチ)があればこそ、繁栄したのであろう。

 

 

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2016年にはこんな状況にまで及んだ。

植物のパワーをまざまざと見ることになった。

恐らく、この池には千単位のガガブタの殖芽があるだろう。

其々の葉の下に殖芽が発生しているとなると、万かもしれない。

いずれにしても沢山の殖芽があるのだね。

 

これは、小池栄湖や水生植物のダイナミクスと言うよりも、

ガガブタがここまで増えたのは、

小池栄湖の水が動き出したことが最大の理由だろう。

 

水中ポンプを使って水の循環を行った。

さらに8メートルほど水を移動させて排出する装置を作った。

が、これだけではまだ物足らず、エアレーションを配備した。

すると、2013年にはこんな色だった水が大きく変化し、

ガガブタだらけになったと言う次第である。

 

 

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こんなだった池で、今ではエビモやクロモも育ち始めている。

これらの沈水植物を増やすには、

水面を覆っているガガブタを間引く必要がある。

太陽光が水中の奥深くまで届かせるためだ。

その作業は、やぶ蚊が死に絶える11月中頃からスタートだ。

で、このガガブタ撤去作業、並びに霞ヶ浦への植栽活動を

手伝ってくれるボランティアを大募集である。

 

小池栄湖の手入れに加えて、霞ヶ浦への植栽事業、

霞ヶ浦への植栽は外来種のミズヒマワリと戦わせる意味でも、

より多くの殖芽の移植が必要だと考えている。

加えて、外来種よりも在来種の方が環境適応能力は高いと思うのだね。

 

ところが、ちょいと前までの霞ヶ浦は適応できない状態だった。

でもね、石積み堤や砂浜が増えている今なら適応できると思うんだ。

こんな作業を一緒に行ってくれる人、手を上げて頂戴ね。

 

 

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