その822 未知との遭遇
大山の石積みでミユビシギの群れに遭遇した。
冬の到来と共に渡ってくる渡り鳥で、貝類や甲殻類、昆虫類を餌に食す。
神奈川県では絶滅危惧種になっているそうだ。
が、霞ヶ浦の石積みでこんな群れを見かけたから、
そんなことは少しも感じさせない。
ただ言えるのは、シギの群れに遭遇したことは過去にない。
釣りをしながら傍に寄っても、逃げようとしない。
風が強すぎて飛び立てない・・・なんてぇ風には考え辛いし、
大勢でいるから恐れない・・・とも考えられない。
唯一言えるのは、俺のことを危ない人だと思っていないことかな。
それとも遥か彼方から渡ってきたので、
疲れ果てて動けないでいるのか? 謎が謎を呼ぶ強風の日だった。
野生の鳥に今まで随分遭遇しているけれど、
こんな傍でシャッターが押せたのは初めてだった。
嬉しやら、こそばゆいやら・・・。
強風のために、霞ヶ浦の対岸が良く見えたし、
筑波山も山肌が見えるほどにクッキリと眺望できた。
さぁ~て、今年終わりから来年にかけてはどんな生物に遭遇できるかな?
気温が日に日に下がって行く中で、渡り鳥や冬眠しない生き物、
さらには低水温で活発になる生き物など、
霞ヶ浦に生息している生き物たちの中で、
俺がまだ遭遇していない生き物に、この冬に出会えたら嬉しいなっ。
そんなことを願いつつも、なかなか湖岸に立てない状況を惜しむ。
でもね、この忙しさが一段落したら思う存分に霞ヶ浦に立つぞッ。
そして、未知の生物と出会うぞッ。
さぁ、もすぐ12月だ。