その877 美味い食べ物を狙って!
「一日一膳、魚食!」を励行しているが、それほどギュウギュウではない。
ゆったりと構えている。
規則やらノルマやら義務にしちまうと、人生が楽しくないからな。
楽しい人生こそ、俺の唯一無二だ。
だから、食べたい物を食べたい時に食う!
CMにもあるだろ、食べた時が美味い時・・・ってなっ。
だから、必ず一日一回魚を食べなきゃいけないてぇことはないんだ。
二日に一食・・・なんてぇこともあるし、日に二度食べてしまうこともある。
ゆるりで良いんだ。出来る範囲で続けることが大事なんだな。
家では干物や漬けた物が多いのだが、
外で食べる魚となるとどうしてもサケやサバが多いなぁ。
だがね、サバは青魚だから栄養素や身体的には好都合である。
それにそれほど当たり外れがない。
アジの方が当たり外れはあるなぁ。
だから、もし、アジとサバの弁当しかなかったらサバを選ぶ。
アジわいは値段によってサバを読み・・・な~んちゃって!
ちなみに、サケはサケル?
さて、飯の話からこの時期の魚の探し方として、
鳥の動向を注視するのも一法であると進言しておこう。
特に、渡り鳥のカンムリカイツムリだな。
暖かくなると北国へ飛び立って行くのだが、
その前に身体に栄養を蓄えるための捕食行動が激しくなる。
あれほど人の傍に寄って来なかった彼等が、
この時期だけは人気のある浅場でも餌を求めて、寄ってくるのである。
餌となる魚はシラウオやワカサギで、
鳥たちは彼等の産卵場所をよ~く知っている。
常に偵察の鳥が餌を求めて浅場をうろついている。
で、シラウオやワカサギが産卵で浅瀬に入って来ようものなら、
大群でシャローの餌を追いかけ回す。
この時ばかりはルアーにもちょっかいを出すほど、興奮しているのだ。
俺も何度かルアーを突かれた。
手前の白い鳥が偵察、つまり斥候で餌を求めて浅場を動き回る。
沖の方にある黒い杭の様なものが彼の仲間たちで、
餌が入ってくるのを待機しているのである。
場所によっては50羽以上のカンムリカイツムリがいて、
見事なチームワークで浅瀬に小魚たちを追いたてるのだ。
生きるために食い、食うために生きる。
野生の生き物たちは見事なまでにシンプルな人生だ。
恐らく、楽しみなんてないのだろう。
ただただ、食べて生きて子孫を残して・・・。
いや、いや、このシンプルさが楽しみなのであろう。