その986 是非、ご一緒に!
今年から美浦の清明川河口にある植生浄化の水路を
NPO水辺基盤協会が維持管理することになった。
この水路から霞ヶ浦の生物多様性を作り上げるのを主目的としている。
以前、この水路の水が動いているときは、
植生浄化施設の沖側には沢山の魚が集まっていた。
その再来や再現を狙っているのである。
何故、水が動いている時にはこの施設の沖合に魚が多く集まったのだろう?
その疑問にはこう答えられる。
水が動くことによって二枚貝のグロキディウムが多数発生し、
石積みやその沖の砂地に二枚貝が増えた・・・と。
また、流れる水が多くの餌を運び出し、
その餌を求めてプランクトンから大小の魚たちが集まった・・・のでは。
俺は学者じゃないから仮説や推察しか出来ないが、
水の動いているときはこの周辺は本当に生き物たちが豊富だったのである。
それが今年から再開したのだから希望は大きく広がる。
来年・・・なんてぇ短いスパンで考えちゃいけないよ。
三年後、五年後、或いは十年後の霞ヶ浦は大きく変化する筈である。
が、十年後じゃ俺は見られないし、維持管理も出来ないだろうなぁ。
そこで、維持管理の監督を吉田漁協の武江健二に依頼した。
もちろん、俺が元気なうちは俺も一緒に頑張るので、
W.B.S.やJBの皆さんも時間と資金に余裕があったら是非にご協力を!
自然環境の維持管理って何気に金が掛かるんだよ。
さらに言えば、労働力も不可欠だな。
以前のポンプに比べると1/10ほどのパワー(水量)であるが、
ゼロに比べれば相当に大きな力になる筈である。
水が動く・・・と言うダイナミクスをみんなで押し進めて欲しい。
数年後に、この場所が魚たちの一大パラダイスになることを願っている。
ところで、この水路に設置されているグレーチング(渡り橋)であるが、
不届き者が何枚かをかっぱらって行った。
ボルトで固定されている場所は大丈夫なのだが、
そのまま置かれていた場所のものは持ち去られた。
水路の幅の広い場所はボルトで固定されていたが、
狭い場所では固定されていなかったようで、
悲しいかな殆んど無いのが現状である。
100mの場所には設置されているが、350mの場所のものは無い。
まったくもって酷い話である。
犯人捜しに時間を費やすよりも、水路の周辺の手入れの方が大事なので、
犯人捜しはしないが、皆さんにお願いしたいのは、
この水路の辺りに気を配って欲しいのである。
いつなんどき、グレーチングが盗まれたり、
ゴミを投棄されるか判らない現状なので、
オカッパリで釣りをされる時、皆さん気に掛けて頂戴ね。
一昨日、この水路の手入れをした。
その模様はまた後日!