その044 水を汚しているは・・・誰だ?
霞ヶ浦周辺の田圃で、田植えの準備が始まった。
乾田だった田圃に水を入れ始めているよ。
田耕起をして、水を入れて代掻きをし、次いで苗植えである。
田植えをしているところも散見する。
田植えが始まると、濁り水が一気に流れ込んでくる。
川を伝って本湖に流れ込み、それがやがて全体に広がる。
霞ヶ浦が泥濁りになる。
こうなると、釣りもしづらくなる。
濁り水が水中の活性を低下させたり、
釣り人の精神・・・ヤル気を減退させるからだ。
やっぱりきれいな水のところで釣りがしたいなぁ。
3~5mの透明度なんて望まないけれど、
せめて0.7~1mぐらいは見える透明度が欲しい。
いや、いや、50~60cmで十分である。
透明度が欲しいなぁ。
こうしてこの写真を見ると別の湖だと思えないかい?
砂利があって、水が澄んでいて、魚が美しいよな。
でもね、ここは霞ヶ浦で、霞ヶ浦のバスなんだよ。
透明度が良いのは低水温期だからだな。
13~14℃ぐらいだったと思う。
それと、アオコなどの植物プランクトンの活性よりも、
それを食べる動物プランクトンの方が高かったんじゃないかな。
湖沼としてこれが本来の姿だよな。
しかし、霞ヶ浦の水質は悪化してしまった。
全ては人間の便利さ追求のせいである。
田圃を工場にして、利益だけを追い求めたツケである。
自然の浄化能力を生かせないほどの垂れ流しが行われていた。
車の排気ガスやタイヤが擦れて発生するタイヤカス、
流域住民による不法投棄などなど、
人間の営みによって発生した化学物質が、霞ヶ浦の水を汚しているのである。
なぁ、みんな、もうソロソロ気付こうぜっ!