その067 水生植物を増やしたい!
黄色い花がアサザ、白い花がガガブタ。
霞ヶ浦の二大浮葉植物である。
他にも、ハスやヒシ、トチカガミなどもあるが、
二大浮葉植物といえば、アサザとガガブタである。
ところが、今では両者ともその姿をあまり見ない。
水質の変化による一時的な雲隠れだと思うが、定かではない。
山間部や平地林に蔓延っている竹を利用して波よけを作り、
家庭からの雑排水の流入や田畑からの残留農薬の流入を防げれば、
絶滅の危機に瀕している植物は、幾らでも生えてくるだろう。
そんなことができれば、水生植物は返り咲いて、
霞ヶ浦の水質浄化に大いに貢献することだろう。
小池栄湖がよい例である。
4~5年前まではアオコだらけだった小池栄湖の水質が良くなったのは、
水を循環させたり、空気を送り込んだりし、水の滞留をなくしたことや、
ガガブタを移植して生物の生息空間を拡大したことだと思う。
伽藍洞のガラスの水槽に砂利を敷いたり、植物を植えたり、
動物が泳いだりすると、それまで生命感のなかった水槽に、
命の輝きが生まれる。
この命の輝きこそが水を生き返らせるパワーなのである。
岸辺にはヨシやマコモ、ガマなどの挺水植物が生え、
その沖側にはアサザやガガブタ、ヒシなどがあって、
もう一歩外側にはエビモやクロモ、ササバモなどが群生する・・・
そんな昔の霞ヶ浦を復活させたいが、俺の目の黒いうちに可能だろうか?
まぁ、息のある限り努力するよ。
頑張れば、いつか日の目を見る時が来るからなっ。