その088 大丈夫か霞ヶ浦の水位
台風一過、クソ暑い日々が続いている。
またしても厳暑、酷暑の夏の到来だ。
こう暑いと、霞ヶ浦の湖水の蒸発量も凄いんだろうなぁ・・・。
年間に霞ヶ浦の水面から蒸発する量は、約1.76億㎥だって!
1億7600万立米って~ことは1立米が1000ℓだから・・・。
おい、おい、自分で計算しろよ。なぁ、モーリー。
まぁ、天文学的な数字になるな。
それぐらい大量の水が蒸発しているんだ。
だから、今年のこの暑さ、蒸発量は半端ないと思う。
霞ヶ浦の水の総貯留量が8億㎥であるから、
1/4弱の水量が年間に蒸発で失われている勘定になる。
にも拘らず、流入河川からの水量が少ないので、
水はどんどん濃縮され汚れる一方なのである。
霞ヶ浦導水事業の重要性は、こんなところにもある。
那珂川からの水が入り、霞ヶ浦に注ぐようになれば、
それまで二回入れ替わっていた8億㎥の水が、三回入れ替わるようになる。
これが何を意味するかと言うと、今まで以上に水が動くという事である。
動く水は命を育み、そしてダイナミズムを生み出すのである。
2016年の2月に、水戸の桜川機場から45mほど地下に降りて、
桜川に連なる導水管を見学した。
施設の見学をすることで、その事業への理解度が増すからだ。
内径が3.5mのトンネルがこの先何キロも続いていると知ると、
まるでミステリーゾーンの世界や未知との遭遇がありそうで、
ちょいと怖い気がする。
この暗闇の先にはいったい何が・・・って、ホラー映画じゃないんだからね。
まぁ、いずれにしても今年のような雨が少ない関東地方としては、
利根川と那珂川の水を融通し合うことはナイスアイディアだと思うし、
インターネットの様に、全てが繋がっている現代社会では、
「優秀な考え方」なのであるよ。
出来れば日本中を水路で繋ぎ、大出水の時にあちこちに配水し、
分担できる仕組みを作ると良いんじゃないかな? ねぇ。
国土交通省霞ヶ浦導水工事事務所の職員の方が、
トンネル内に設置されたパネルの説明を丁寧にしてくれた。
現場で説明を受けると、より一層認識が深まるもんだ。
午前中から昼食を挟んでの午後3時まで、
たっぷりと導水事業の授業を受講した面々であった。
この日の様に、見て聞いて、触れてさわって弄り回す。
これくらいやらないと、公共事業の有益性なんざぁ、
頭の悪い俺たちには判りゃあしないよね。
てぇことで、霞ヶ浦導水事業をしっかりと理解した。
あとは、早く完成することを願うだけだな。