罵州雑言

罵州雑言

その132 プロの技


 

水が動くと水中の様々が変化する。

それは動く水、流れが生み出すダイナミクスである。

変化は水中の生物たちに生きる力を与えてくれるのだ。

 

それが餌を送り込んでくれることだったり、

透明度の増加による光合成の倍増だったり、

水生植物の繁茂だったりなど、

水中の生物が生きて行くために必要な要因を増やしてくれるのである。

 

そんな動く水を提供する施設が、昨年から美浦村舟子に誕生した。

元々は植生帯による水質浄化施設だったが、

役目を終えて不使用になっていた。

せっかくある施設を無用の長物にしていてはもったいない。

そこで、霞ヶ浦河川事務所に水を流して施設を復活して欲しい・・・

と、何度もお願いをして昨年9月に事業がスタートした。

 

水路で水が動き、流れることで生物相が豊かになる。

で、増えた多くの生き物たちによって、

水質浄化をより一層推進させるのが目的である。

 

その水路の維持管理を任されたのだが、

いやはや自然との対峙は何とも困難な作業の連続である

素人集団による草刈りでは、ことがスムーズに運ばないのである。

そこで、先ずはプロ集団による草刈りを見て、

手本にしようということになって、

今回は高橋建設(株)の力を借りて草刈りを行った。

いやぁ~、やっぱりすごい。さすがである。

 

 

 

な、な、なんと! 二日間で1900mも続いているヨシやマコモ、

セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサ、カナムグラ、

クズなどの草のジャングルを刈り取ってくれたのである。

さらに、刈り取った草を重機で回収撤去してくれた。

 

 

 

この重機には驚いた。

四畳半一部屋ぐらいもありそうな草の山を、

次々にダンプに積み込んで行くのである。

以前に刈った草を手作業で運んだことがあったが、

相当に体力を消耗した。

重機で出来ればこれほど楽ことはない。重機、様様である。

こうして水路の整備は順調に行われていった。

 

さて、この作業が終了したらいよいよ看板立てだよ。

溜まりに溜まった看板六枚を立てるよ。

看板の効能は武江水路隊長をはじめとして、

皆さんご存知の通りである。

立っていればゴミの投棄が減る・・・てぇことだな。

まだ、まだ、人々の心の奥底には正義が残っているんだな。

 

そんなことを信じつつ、今日も頑張って水路の手入れ!

 

 

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