その196 新河川への期待
8月の終わりに霞ヶ浦導水事業の進捗状況を見学してきた。
7月から那珂川から水戸桜川、千波湖への通水が始まったことを受けて、
こりゃ見に行かんとね・・・と、伺ったわけである。
那珂機場の揚水口は四個あるうちの二個が解放されて、
毎秒3トンの水を吸い込んでいるとのことだった。
が、吸水口はそれほどの流れもなく、
穏やかで魚などが吸い込まれる可能性は低そうだった。
那珂機場での圧巻は地下宮殿である。
吸水口から吸い込まれた水がここで滞留し、砂泥などを沈下させ、
魚類や卵などの濾過施設を通過後に水管へと送り込まれるらしい。
何本もの柱がニョキニョキと水中から立ち上がっている施設は、
まるで水中の宮殿のようである。
次に訪れたのが、桜機場である。
ここが那珂川の水を水戸桜川に流し込む場所だ。
写真でもお判りのように上部の水は強く濁っているが、
那珂川の水が入り込むと濁り水が希釈されてキレイになっている。
さらに酸素の含有量も増えて水中生物たちはウキウキだろう。
この水が千波湖へと送り込まれるのだ。
この日は水戸桜川から千波湖に吸い上げる水量が、
ポンプのトラブルで少量だったため大きく変化していなかったが、
それでも湧き出る水とアオコの水との境界線がはっきりと判った。
そう、千波湖には毎秒1.5トンの水が送り込まれるらしい。
であるなら、ものの数ヶ月で水質浄化が推進されることだろう。
新河川・・・これが霞ヶ浦でも行われるのだ。
あゝ、俺が生きているうちに完成するのだろうか?
もし、見ることが出来なかったら・・・せめて墓標に報告を!
頼んだぜ!!