罵州雑言

罵州雑言

その220 自然再生協議会


 

霞ヶ浦河川事務所が牽引している自然再生事業の協議会に属している。

初回の会合が平成16年(2004年)10月31日だから、

かれこれ16年もこの協議会に参加している。

 

協議会のスタート当初は65名ほどの委員がいたのだが、

平成31年3月16日の第30回霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会では、

委員の数が32名ほどになっていた。

そう、半数ほどが退任したのである。

道半ばで、志半ばで離脱・・・と言うことだろうね。

 

ご存知でない方もいるでしょうから、

この協議会の霞ヶ浦での役割をちょいとお話しするね。

 

簡単に言ってしまえば、

霞ヶ浦の湖岸に自然を再生するプロジェクトなのである。

そんなことならコンクリートの護岸をぶち壊せば良い・・・。

などと簡単に言う方がいるのだが、世の中それほど甘かぁない。

もしコンクリート護岸を壊して更地にしたら、

不意な出水で水害が起こる可能性が大きくなるんだな。

昨今の雨の降り方は尋常じゃないからね。

 

そこで暴れる水を鎮める役割と、自然を呼び戻すことによって、

流域住民の安らぎの場になったり、小動物たちが暮らしやすくなったり、

水質の改善が図れたりなどの自然による環境回復の効果を狙っているのだ。

 

そんな集まりに参加した動機は、俺たちバスアングラーがいない場所で、

外来魚問題を語られて嫌な思いをするよりも、

いる場所で語ってもらって正々堂々と反論をする・・・。

そう、俺なりの意見を述べたいと思ったからである。

 

幸いなことに座長の前田先生が柔軟な考えの持ち主で、

外来種がなにか悪いことをしたのか?

それよりもこの人たちがいるからゴミが減っているんだよ!

と言う立場をとってくれたので、

居心地の悪かった椅子に16年も座り続けていられた。

 

自然再生地区は土浦市田村から沖宿、かすみがうら市戸崎までを9つに分け、

それぞれに特徴を持った湖岸づくりをしている。

シートパイルに囲われたエリア、湖岸道路を寸断して離島を作ったエリア、

石積みで囲ったエリア、沖堤防で波を遮断したエリアなど、

変化に富んだ湖岸線づくりが完成した。

 

 

 

で、先日は初めて自然再生A地区で火入れを行った。

これは4年程前からB地区での実証実験を踏まえての活動である。

そう、4年間延々と火入れをしたB地区が、

好ましい状況を呈してきたからである。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

W.B.S.の選手の皆さんもこんな活動に参加してみたらどうだろうか?

俺だってもう年なのでいつまで出来るか判らないからな。

世代交代・・・と言う意味でも来て手伝って欲しいなぁ。

そこから何かが生まれると思うからだ。

 

霞ヶ浦自然再生協議会では若い力を募集している。

是非、バスフィッシングのために参加して欲しい。

 

 

Comments are closed.