罵州雑言

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その281 魚たちを生かす!


一本のロッドに一つのリール、ラインの先に一つのルアーをつけ、

投げて捲く作業を延々と続ける。

極めて効率の悪い方法で魚と対峙するのが僕たちの魚釣りです。

 

さて、これから何を学べるのか?

自らの研究や修練、学習、切磋琢磨など、耐え忍びつつ、

自然界の生き物である魚の動きを追求していく精神力ですね。

 

文字通り、一網打尽で捕獲し、魚の量をお金に換算するのとは、

明らかに異なるのが僕たちの魚釣りなのです。

 

簡単に言ってしまえば、技術や精神の向上のみを目的とし、

一匹の魚との出会いを延々と追い求める・・・それが僕たちの目指す魚釣り像です。

 

 

 

僕たち釣り人の結果とは、数量やサイズだけではなく、

精神的な満足感や幸福感にある・・・とすれば、

魚を意味もなく殺すと言う行為は、

心の拠りどころを自らが排除していると言うことです。

 

魚も人間も一つの命、その命を削っての対峙には、

金銭よりも精神が大きく影響する・・・と僕はこう思うのです。

 

人々は一尾の魚を巡って戦う・・・これがトーナメントの姿です

勝利したものは魚に勝った、人々に勝ったと思うでしょう。

でも、ちょっと待って下さい。

もし、魚がいなかったら勝つことも負けることも出来ないのです。

 

最近、しみじみと思います。

僕は魚を釣る人で、魚を殺す人じゃない・・・と言うことを。

 

 

 

水温が上昇して、ライブウェルに閉じ込められた魚にとっては、

酸欠など厳しい状況になります。

くれぐれもトーナメントでは魚たちに気を配り、

生かしたまま全魚のリリースを望みます。お願いしますね。

 

嬉しいことに、今回のJ.L.B.A.では炎天下の猛暑日にもかかわらず、

一匹の死魚も出ませんでした。

今後もバスアングラーの皆さんには、バスを守る姿勢を崩さずに貫いて欲しいです。

ご協力のほど宜しくお願い致します。

 

 

 

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