その080 酒とバスと涙と鼻歌
酒、弱くなった。
すぐ眠たくなっちまうんだ。
で、記憶はどこかに飛んでいる。
その晩に何をしたかを覚えていないんだな。
酒を飲んでいても、知人と話をしていても、
それは全て夢の中での出来事でしかないんだ。
久し振りに「かばす」で飲んだ。
が、この一本も空けられないくらいの弱さである。
その昔は、なんてことはなかった酒の量が、
最近はめっきり駄目になった。
軽いけれど二日酔いもあるんだな、これが。
翌日になって内臓が悲鳴を上げているのが判る。
いや、はや、酒は飲んでも呑まれるな……だが、
俺の場合は毎回呑まれているなぁ。
やっぱりバス釣りが一番だな。
何も考えずに夢中になっていられる。
一心不乱に投げて捲いてを繰り返せるんだ。
バカの一つ覚えと笑わば笑え、
投げて捲くと言う単純作業故に、多くのことが学べるんだな。
マキマキマキマキ……水野真紀
マキマキマキマキ……真木洋子
マキマキマキマキ……牧瀬里穂
マキマキマキマキ……後藤真希