その082 アオミドロ
アオミドロってご存じか?
そうだよ、昨日に続く、ご存じかシリーズだ。
さて、そのアオミドロだが、
浅くて栄養が豊富な水域であればどこにでも発生する藻類だ。
沈水植物の天敵でもあるなっ。
それはこいつが繁茂すると沈水植物の葉や茎がアオミドロで覆われてしまい、
最終的には光合成が出来ずに腐ってしまうからだ。
その対策をいろいろ調べていたら、
エビが食べてくれるらしいことに行きついた。
そう言えば、スジエビを入れているバケツには、
まったくと言って良いほどアオミドロがないんだ。
そこで、実験の開始である。
1.5ℓほどの容器に水を入れその中に大量のアオミドロを入れた。
アオミドロで充満された状態だな。
そこに15匹ほどのスジエビを入れた。
4月10日のことだった。
あの日からほぼ一ヶ月が経過した5月7日に、
スジエビを入れたアオミドロ容器を観察してみて驚いた。
アオミドロがスカスカになっていた。
向こう側が透けて見えるんだ。
柔らかなとろろ状の藻類は殆どが食べられており、
芯の部分だけが残っていた。
一緒に入ってしまったコカナダモもしっかり残っていた。
さて、さて、これでスジエビがアオミドロを食べることが判った。
で、次なる実験はエビモとアオミドロを入れてみようと思っている。
さらにその次はマツモとアオミドロ、
またさらにその次はガガブタとアオミドロ……こんな風に実験を重ね、
ノート2冊分ほどのデータを集めることによって、
エビの好きな藻類が判るだろう。
すると、エビを増やす手段が見えてくる。
それは、沈水植物を増やす手段にも繋がって来る。
この世の生あるものは、全てはリンクしているのであるよ。
で、怪しい名称と言われていた「霞ヶ浦生物研究所」の始動だ。
さて、明日はいよいよ待ちに待った、
第36回霞ヶ浦クリーン大作戦「53 Pick Up!・春の陣」だ。
皆の衆、準備は宜しいか?
五月晴れの一日、霞ヶ浦に奉仕と恩返しをしよう。
それでこそ、霞ヶ浦を愛する釣り人である。
加えて、美浦村大山水防拠点のお披露目でもあるよ。