その163 夏休みの思い出
夏休み、霞ヶ浦も多分に漏れず釣り人で賑わっている。
多くの釣り人が訪れてくれるのは嬉しく、ありがたいことだが、
その分ゴミが増えるのは勘弁だ。
随分と少なくなった釣り人のゴミであるが、
まだまだ落ちているんだよな。
特に、ラインの切れ端が多い。
バックラッシュしたラインを切って捨てて行くんだ。
また、ルアーのパッケージもある。
ワームやフック、シンカーの袋やパッケージが多いんだよ。
釣り人自身が考えればどうにでも防げることなんだがな。
もちろん、餌釣りの人のゴミはその上を行く。
ハリや道糸、ボビンやオモリ、餌袋、餌箱などなどに加えて、
一ヶ所に腰を据えて釣りをするものだから、
消費した飲食物の空までも置いて行く。
持ち帰ってくれればゴミのない湖岸のままなのだが、
ゴミが置き去りにされると、
その行為が許されるものだと思いさらにゴミが置いて行かれる。
バカの連鎖だな。
この夏休み、どれだけの釣り人が霞ヶ浦に訪れるのだろう?
その一人一人が湖岸に散乱しているゴミの一つを、
持ち帰って処分してくれたとしたら、
どれだけのゴミがなくなるのだろう?
ゴミが霞ヶ浦の湖岸から完全になくなることはないと思うが、
相当な量のゴミが回収できる筈である。
子どもを連れて魚釣りに来たなら、
帰り間際には子どもと一緒にゴミを拾う……
これって道徳観や環境教育の一歩だと思うんだな。
夏休み、楽しい思い出を残すか否かは、俺たちの行動にある。
ゴミは残すことなく、思い出を残すんだよ。