その169 ゴミのない霞ヶ浦を目指して
いつもの場所でいつものルアーを投げていたら、
見知らぬコイ釣り師が入ってきた。
何だよ何も言わないで……と思っていたのだが、
その鯉釣り師はアメリカナマズを釣り上げると、
陸上にポイ捨てすることなく、そのまま元の水に返していた。
何だか嬉しくなっちゃってキャストしつつ近づき、
「こんにちは」。
と彼に挨拶をしたら、「こんにちは」が返ってきた。
この場所で、魚は釣れなかったが、
嫌な思いをしないで次の場所に移れた。
しかし、次の場所が酷かった。
間違いなく釣り人のゴミである。
釣り具店の名前入りのレジ袋に、
ペットボトルや空き缶、仕掛けの台紙、空き袋などが散乱していた。
なんで捨てて行くかなぁ……まったくもってバカが多い。
散乱しているゴミを集めて拾って袋にまとめた。
そのまま軽トラックにゴミを積み込んで、
土手の上からを振り返ると、ゴミのない湖岸がそこにあった。
これだよね。
こうあるべきだよね。
釣り場に釣り人のゴミがない日、きっといつか訪れるだろう。
その日を目指して今日も霞ヶ浦の湖岸パトロール。