罵州雑言

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その280 初詣


 

 

初詣に行った。

恒例の鹿島神宮である。

本当は鹿島と香取の二神宮に参拝しないといけないのだが、

毎年鹿島神宮だけで済ましている。

 

でもね、昨年は10月だが香取神宮にも参拝した。

黒部川で釣りをしたからである。

やはり、そこの島内に入って釣り、それも競技をするのだからねぇ。

ご利益はなかった・・・・・・と思ってはいけない。

無事に戦いの幕を閉じられたのだから感謝すべきである。

以前の利根川では死に逸れたからねぇ。

 

信心深い方ではないが、目に見えない不思議な感覚は信じている。

こんな言い方をすると誤解されるかもしれないが、

死ぬ人は死神が足を引っ張るのである。

で、九死に一生を得た人は、

この世からの蜘蛛の糸が伸びているのである。

 

そんな考えが俺の中にあるから、

鹿島神宮で彼等にあったときはドキッとした。

見えないけれどそこには紛れもなく何かがいたのである。

 

 

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写真には映らなかったけれど、俺は気配を感じていた。

鹿島神宮の森に住む精霊かもしれないが、確信はない。

樹木の根には様々な生き物が住み着いている。

そんな彼等の霊魂かもしれない。

いずれにしても何かの気配を感じた初詣だった。

 

 

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