罵州雑言

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その319 今年の課題


 

 

昨年から本格始動に入った水生植物帯の倍増計画であるが、

着々と準備は進んでいる。

水生植物にも色々あるが、やはり沈水植物の増加が望ましい。

今まで、霞ヶ浦水辺ふれあい事業でヨシの倍増計画を進めて来たけれど、

霞ヶ浦の透明度が増してきた今こそ、沈水植物の出番である。

 

俺的にはカナダモでも良いのだが、

そこはやはり在来種にこだわる御仁が多いので、

当たり障りのないところで、クロモとなるんだな。

一昨年、霞ヶ浦環境科学センターでパートナーをしている方に、

在来種のクロモを分けてもらってそれが増えつつある。

 

また、美浦の水路と花室川から持ち込んだエビモと、

ヒルムシロも増えているので、これらも植栽に加える予定である。

在来種の沈水植物を植えることで、余計なトラブルを避けられる。

何度も言うが、俺的にはカナダモでも良いのだがね。

 

実際、何十年も前から霞ヶ浦にはカナダモが生えていた。

が、それさえも消滅するほど水が悪化したのである。

その辺りをしっかりと把握しておくと、

在来種にこだわるバカさ加減や原理主義的思想が霧散するのだがね。

 

 

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浮葉植物のガガブタやアサザも植えて行く予定である。

いろんな水生植物があるからこそ、水中の動物も育つからだ。

で、これらの準絶滅危惧種であるが、探すとあるもんだよ。

 

 

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こんな水路を見かけたら、「魚いるかな?」と思うだけではなく、

辺りに注意を凝らして欲しい。

霞ヶ浦本湖では見かけない植物に遭遇する筈である。

もしかしたら、それが絶滅危惧種かもしれないんだ。

案外、人目につかない場所に残っているんもんだよ。

在来種って!

 

と言うことで、今年は水辺の清掃や釣り教室に加えて、

沈水植物の倍増計画を遂行する。

時間とお金のある方は、ご協力のほどを!

 

 

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