その353 流れ流れてどこへ行く?
暖かったり、寒かったり・・・・・・体調が狂うね。
罵州雑言その332で紹介した正体不明の水生植物だったが、
やっとその正体が判った。
これは・・・・・・ガガブタだね。
芽が出て膨らんで葉が開いてやっと判った。
クラゲ風の殖芽はガガブタ特有のものであるらしい。
いろいろ調べたが、こんな火星人風の殖芽が他に見当たらないのである。
この葉がもうちょっと成長して伸びてくると、
水面にこん感じで開くってことだね。
拾った殖芽は相当に大きな殖芽である。
と言うことは自生していた水域は栄養がたっぷりってことだね。
霞ヶ浦の本湖、それもガガブタの咲いているエリアから
相当な距離離れている場所で確保したのを考えると
長い日数をかけて流れてきたことが伺える。
それを俺がたまたま拾って、たまたま水槽に入れたら、
上手い具合に根が付いて葉が伸びて来たっててぇことよ。
もし、俺が拾い上げなかったら、波で陸上に打ち上げられ、
コンクリート護岸の上で干からびてしまったかもしれない。
逆に静かなワンドに流れ着いて、一大群落を作ったかも知れない。
これも運命、あれも運命。
つまり、生態系には常に人間が関わっているってぇことだ。
外来種の駆除なんてぇことをまたぞろ叫んでいる御仁がいるが、
それほど在来種を守りたかったら、
先ずは人間の駆除を考えるべきだと俺は思うね。
外来種の多くをこの日本国に持ち込んだのは、人間だからなっ。
在来種原理主義や生態系原理主義になると、
最終的には人間の排除ってことになる。
これはヤバいだろう。
外来種、お前らは悪である・・・・・・いずれにしても原理主義はヤバイな。
そう言えば、種種雑多を入れてある水槽の柳に根が伸びて来た。
白い突起物の様なものが根である。
外来種でも在来種でも、
しっかりと根を張って生きていればそれでいいじゃねぇか。
命を分け隔てするなよ。
それこそ差別だし、虐めだぜっ。