その419 バスを釣る!
狙い定めたスポットにルアーをプレゼンテーションして、
思い通りにルアーを動かし、その場所にいるバスを誘い出す。
ここにこんなバスがいる。これをこうやって釣ろう。
そんな作戦が図に当たり思い描いた通りにバスが釣れる。
これが魚釣りの醍醐味である。
釣れちゃった・・・・・・ではなく、
釣った・・・・・・と思えるバスフィッシングを、
俺たちはどれほど経験しているだろう?
奥のヨシの先端と手前のヨシの先端にある大石の間、
そこにルアーをプレゼンテーションする。
確かに小さな着水音が理想であるが、
ちょっと大きめの着水音でも気にすることはない。
スポットと釣り人の距離を十分に取ってあるので、
怪し気な物体であることを見破られることはない。
着水音に驚いてバスは一瞬移動するが、
その実着水音が気になって戻ってくる筈だ。
だからこそ、ジッと待つ!
こんなことを頭の中に思い描きながらルアーを視認する。
まだ最初のアクションを加えるには早い。
もう少し間を置こう。
バスはルアーの下で、この水面に浮いているのはなんだ?
敵か? 獲物か? それとも・・・・・・と思いを巡らしていることだろう。
そろそろ最初のアクションだ。
ナイスキャストが決まると、
この一発目のアクションに反応して来る可能性が大である。
ガボッ! と出たら思惑通りで嬉しいけれど、
出なくても油断召さるなっ!
バスはルアーの下で、獲物の捕食タイミングを見計らっているぞっ。
最初のブレイク(一段深さが増す場所)までは、
動きを加えたり、止めたりなどしてバスの捕食中枢を刺激するんだ。
概ね水面の勝負はここまでである。
確かに、捲いてきてボートの際で喰った・・・・・・なんてぇこともあるが、
それはあくまでも釣れちゃったで釣ったではないな。
だがね、その釣れちゃったは次のスポット選択の参考にすべきである。
湖面にはヤナギの木やヨシの茎から落ちた毛虫などの
水面系動物がウニョウニョしている時期だ。
この時期だからこそ、トップにバスを誘い出す面白さを、
味わって欲しい。
バスフィッシングの醍醐味は、誘い出してこそにある。