その472 動く水
数年前に枯渇した水路に水が注がれた。
今は満面に水を湛えている。
ここから新しい命が生まれて行く。
この水路を使うように進めたのは、5年ほど前のことである。
霞ヶ浦河川事務所の歴代事務所長にお願いして来て、
今年なってやっと始まった。
言い続けるモンだねぇ。
動く水の力を知ったのは、
この水路が正常に動いているときだった。
Basserの何年何月号だったのか記憶にないのだが、
清明川に向かって採集した二枚貝を投げ込んで、
「霞ヶ浦の貝捲く(開幕)戦はじまる!」
なんてぇ洒落たタイトルをつけた川は生きているか?の連載だった。
バケツに山盛り一杯の二枚貝が捕れてねぇ。
ドブガイとイシガイだったなぁ。
マシジミは味噌汁になるほどいたなぁ。
ヨコエビやウキゴリなども多かった。
生き物だらけだったね。
その水路に水を注水して水路の点検中である。
現在は全長1kmにも及ぶ水路の、
僅か100mほどにしか注水されていないが、
これが全水路に注水されると何トンの水が動くのだろうか?
凄いことが起こると思うよ。
試験注水のどん詰まりに土嚢が置かれていた。
その土嚢にはサカマキガイやマツモムシがいた。
注水後すぐに生き物たちが動き出す。
動く水の力に敬服するばかりである。
水てぇのは動いてナンボ・・・・・・である。
だから、霞ヶ浦導水事業の早期完成を望むのである。