その519 哀しくて切ない
枯れ葉と曇り空、なんだか哀しく切なくなる。
風に吹き飛ばされた枯れ葉が、
ザワザワと音を立てて地表で舞う。
低く立ち込めた黒雲は、
僕の身体を押しつぶすかのように圧し掛かってくる。
秋の長雨とはよく言ったもんで、
日曜日から延々振り続いている。
もうソロソロ遠慮しろよ。
雨雲に向かって心の中でそう叫ぶのだが、
雲は一向に気に掛けずズンズンと流れて行った。
昨日は、ほんの数十分だったがキャスティングをした。
報告書類を提出途中に数十投した。
バスからの反応はなかった。
それに水が汚かった。
水温差や風波によって、水底の水と上層の水が入れ替わる
ターンオーバー現象の様である。
水が悪い時は、タナゴ釣り!
と言うことで、タナゴを狙ってみた。
タナゴの動きは良いようである。
次から次にどんどん釣れる。
ものの30分ほどで青いバケツには山盛りの魚が入っていた。
もちろん、タナゴ以外の魚もね。
それにしても、カラッと晴れた秋晴れになって欲しいもんだ。
身体中にカビが生えそうだよ。