その525 光と影
物事には表裏があるように、何ものにも光の部分と影の部分がある。
光の当たるは太陽の力を一身に浴びることが出来るが、
光の当たらない影ではそれ相応の力しか発揮できない。
先日、面白いものを見つけた。
光がよく当たったガガブタの殖芽は太さも色艶も逞しいのだが、
日影で育ったガガブタの殖芽はひ弱で色も薄く軟弱な感じがした。
右側が光の当たっていなかった影の場所にあったガガブタで、
左側が光のバリバリに当たった場所にあったガガブタである。
一目瞭然だよね。
色艶の違いが歴然としている。
影にあったガガブタの蛸足は、細くて真っ直ぐに伸びきっているが、
光の場所にあったガガブタの蛸足は太くて短く、
大地にしっかりと固定されそうである。
光りの有無が同じ植物をこうも変えてしまうのである。
また、きちんと育ったガガブタの足には根が伸び始めている。
真っ白い根が伸びて湖底に足を這わせて根付くのである。
先日、水路に戻したガガブタも根を伸ばして、
湖底に根付いてくれたら・・・・・・嬉しんだがなぁ。
それにしても一つのことを為し得ようと思うと、
百、千、そして万もの努力をしないと達成できないんだな。
先達のご苦労が、身に沁みて判る年になっちまいやがった!