その589 経験と知識
先週末、霞ヶ浦導水施設の見学会で水戸まで出張った。
で、那珂機場や桜機場などを見て廻った。
那珂機場の巨大さに驚き、僅か20mの距離が2kmであったり、
20kmであったりの遠さであることを知った。
霞ヶ浦の住人としては、
早々に取水口を完成させて欲しいのであるがね。
千波湖だって那珂川からの水がどっと入れば、
瞬く間にキレイになると思うんだ。
世界に誇れる大きな公園で景観も素晴らしいのに、
池の水がアオコだらけじゃ・・・ねぇ。
真夏なんて臭くていられないほどだよ。
そんな見学会の最中、紅梅に遭遇した。
キレイに咲いていたねぇ。
まだま満開ではなかったが、
多くの蕾はプックリと膨らんでいた。
2~3日暖かい日が続いたら一斉に咲くのだろうね。
三遊亭圓生の落語で、
「居残り佐平次」に出てくるお女郎さんが、
紅梅さんだったね。
まんまと居残りの出来た佐平次が、
醤油の代わりのそば汁を持って入る部屋にいるのが勝っつぁんで、
この男性の相方が紅梅さんである。
水戸の紅梅を見ながらそんな昔の落語を思い出していた。
昔と言えば、こんな昔の写真を金澤が送ってくれた。
小池栄湖の造作中の写真である。
そうか、こんな風だったのね。
杭を打って土留め板を張ったところには、
水が浸透しないように防水シートを埋設してあるが、
ご覧いただいてお判りの様に池の底には、
シートを敷いていないのである。
つまり、素掘り風の池であるなっ。
元々が湿地帯なので水が浸透しないだろうと踏んだのである。
同時に、防水シートを張ってしまったら、
池の水が窒息しそうな気がしたからである。
しかし、10年が経過した今では見る影もないほどに、
池は変形してしまった。
全ては2011年の東日本大震災による壁面の崩れと、
この周辺全体的な地盤沈下である。
さらに、池は泥の流入で相当浅くなってしまった。
ザリガニやタウナギが土の壁に巣穴を開けるからだ。
自然界では予想外のことがしばしば起きる。
全ては経験して知識を蓄えて行くしか、
方法はないのである。
道程は長いなぁ・・・。