その605 さらば!
最近、いろんなことが思い出される。
霞ヶ浦に引っ越して、24年目に入った。
41歳で大塚の店をたたんでこの地へ移住した。
そうか、もう65歳のなのね。
21歳の時にルアーフィッシングに出会って、
そのまま夢中になって今まで続けて来たけれど、
思い起こせばいろんな人の世話になったなぁ。
嫌いな人も好きな人も全部含めて俺の財産である。
知りあったてぇことが縁だからな。
そう考えると、彼とは特に濃かったねぇ。
バスプロ宣言をした俺とプロ契約を結んでくれたのが彼だった。
そう、当時ティムコの社員だった林圭一ね。
1984年だったなぁ。
その後、とんとん拍子に話が進んで、ティムコランカーズなるチームが出来た。
情報を共有するトーナメントアングラーのチームである。
ティムコランカーズでは、いろんなことを仕掛けたねぇ。
シグネイチャ―モデルのロッド、
スーパーグラブとEGSオリジナルジグヘッドのコラボ、
バスフロントという情報新聞、
バスフィッシングセミナーなどなど・・・
次々に新しいものをリリースし、業界に衝撃を与え続けた。
彼とはもう一度仕事がしたかったなぁ。
昔の様なパワーが今の俺にはないけれど、
バスフィッシングに燃える気持ちはあの頃と同じだからなぁ。
今日、お別れに行って来る。
もう言葉は交わせないけれど、最後のお別れに行って来る。
俺よりもズッと年下だったけれど、同期の桜だった林圭一に。