帰ってきた Cool Cool Phoo

帰ってきた Cool Cool Phoo

●名作シリーズ 1


その日、私はK駅に降り立ち、家路を急ごうとしていました。

 

すると、駅前にただならぬ人だかりが……

 

好奇心旺盛な私は人だかりに近寄り、事の次第を聞いてみました。

 

「何かあったんですか?」

 

「いゃあ、トラックの運転手が強姦容疑で尋問されているみたいなんですよ」

 

「強姦容疑?」

 

「はあ」

 

私は人だかりの最前列に出て、警察と運転手の会話を聞きました。

 

「お前がやったのに決まっている」

 

「私はやっていません」

 

「そのクルマが何よりの証明だ」

 

私はクルマを見ました。そこには

 

「イタリヤン・カーゴ」

 

と書かれていました。

 

運転手は頑強に否定しました。

 

「イタリヤの貨物を運ぶこのクルマが強姦とどんな関係があるんですか?」

 

すると警官はトラックの横に書かれている大きな文字を示し、

 

自信タップリに言いました。

 

「これが動かぬ証拠だ。

 

イタリヤン・カーゴ」

 

 

 

 

 

 

 

「反対から読んでみろ」

(んズガーン)

※「イタリアン」・・・じゃなくて「イタリヤン」というのがミソです。

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