●有馬記念 その2
前々回に有馬記念について書きましたが、
いやー、キタサンブラック、強かったですねー。
でもまあ、突っかかって行く馬もいなかったので一人旅。
おまけにあのスローペースでは逃げ切られても仕方がないですね。
単勝で190円もついたことにはビックリしました。
こう見えて昔は私も競馬に凝ったものです。
有馬記念ではシンザンという馬が印象に残っています。
歴代最強の馬だといまでも信じています。
私が小学生の頃の馬です。
19戦15勝2着4回。
一度も連を外しませんでした。
親はあの有名なヒンドスタン。
セントサイモン系の良血馬です。
でも母系がセコかったので安馬でした。
シンザンは神秘的な馬でした。
スピードはあったのに一度もレコードを出したことがありませんでした。
勝っても最大2馬身半しか2着の馬を離しませんでした。
しかもゴールを過ぎると一番最初に止まってスタコラ帰ります。
ムダに走らなかったのです。
そしてカメラを向けるとスクっと顔を上げてポーズをとる。
実にアタマがいい馬でした。
そのシンザンの有馬記念ですが、
4コーナーで先頭を走っていた加賀武見騎乗の宿敵ミハルカスがグーンと外に持ち出します。
直線に入って外からミハルカスを抜こうと思ったシンザンは大外に振られてしまいます。
ミハルカスが観客席スレスレにコースをとったからです。
シンザンが内側にコースを変えると勝機はありません。
それを見越した加賀のバクチ的乗り方です。
あまりにも外を通るので、テレビカメラも捉えることが出来ませんでした。
観客が邪魔になったからです。
場内は騒然としました。
シンザンとミハルカスが消えた・・・・・・
しかしその後、観客の目に入ったものは
ミハルカスを捉えてゴールに入るシンザンの勇姿でした。
その有馬記念でシンザンは引退しました。
いい子をたくさん産みました。
凄い馬です。
いまはYOU TUBEという便利なものがあるので、
「シンザン 有馬記念」で検索するとそのレースを見ることができます。
いやー、昭和のベストレースでした。
というわけでこのコラムも今年最後になります。
最後のネタが競馬ということで、私らしいでしょ?
一年間、ご愛読ありがとうございました。