●中尾ミエ
先日、見るともなしにYAHOO NEWS を見ていたら、気になる記事が目についた。
芸能人なので呼び捨てにさせていただくが、
歌手の中尾ミエがどこかのテレビ番組で語った言葉のようだった。
どんな言葉かというと、
「私はこれをやめて幸せになった」
という内容の言葉だったようだ。
私は考えた。
「これをやめて幸せになった」?
なんだろう???
「タバコ」?
「酒」?
「ギャンブル」?
それとも??
「これ」とは何か、
いまいちわからなかった。
ところで、中尾ミエというと、一時代を画した歌手で、
「可愛いベイビー」なんて歌がプチヒットしたが、
私は「片想い」という曲が最高だと思う。
切々とした女心を歌った曲で、今聞いてもジーンと心に響く。
昭和の名作の一つだと思う。
なんたってこの曲を作詞したのが安井かずみ。
作詞家、エッセイスト、モデルとしてセンス抜群の生き方で我々の度肝を抜いた人だ。
惜しむらくは夭折してしまったが、
いまでも当時の佇まいを見ると最高にカッコイイ女性だった。
晩年は元フォーク・クルセダーズの加藤和彦氏と結婚して、
幸せな毎日を過ごしていた、と思う。
んで、私の琴線に触れた中尾ミエの言葉
「私はこれをやめて幸せになった」
に戻るが、
氏が語る「これ」とは、
実は
↓
↓
↓
↓
驚くなかれ
↓
↓
↓
↓
健康診断。
氏は数年前から健康診断をやめたそうだ。
そして幸せになった。
なぜか分かるような気がする。
そもそも健康診断なんかして何が幸せなんだろうか。
実は俺もやっているけど。
氏の言葉を要約するとこんな感じだ。
「どんなに健康診断ってやったって、人生終わりは来るんだから」
「自分で日頃から気使って、それでも病気になったら、それはもう納得いくじゃない」
「私もう何十年もやってたんですよ、年に2回の人間ドック」
「高いお金払って、なんでもないんだから」
「もうすぐ80歳でしょう。それは病気になったってしょうがない」
そうなったらもう何もしない。で自然に枯れていくのを待つということにしたの」
どうだろう、達観ではないか。
断っておくが氏は日頃から健康には人一倍気を遣っているそうだ。
だからこういうことが言えるのだと思う。
健康の為に健康診断を受けるという人が多いが、
健康のためには健康診断が必要のない毎日を送るべきだろう。
俺にはできないけど。
多摩の人間を健康にしてくれる玉川上水。ちなみにこのようにV字型に刻まれた堀を薬研堀といい、水が出ると急流になり実はとても危険だ。昔、太宰治が入水したのはこの下流だ。